
「どれくらい生長したかな」と興味津々。「大きくなっとるー!」と元気いっぱいです。
「今、6年生は一生懸命“樹木札”を作っています。」と石村さん。一枚一枚思いを込めて丁寧に作り上げます。樹木札も大切な思い出の一つです。
校長室には山ノ内小学校の移り変わりが分かる航空写真が飾られています。もともと緑が全くなかった学校が、だんだん緑に包まれて行くのが分かります。
朝、8:30のチャイムが鳴ると、一斉に2年生の子どもたちがワイワイと飛び出してきました。熊本市立山ノ内小学校、毎週金曜日恒例の「さわやかタイム」の始まりです。全校児童が屋外に出て、植物や昆虫の観察をしたり、校内のゴミ拾いをする「さわやかタイム」。15分という短い時間でも、子どもたちにとっては、とても楽しみな時間です。寒かったこの日は、栽培している野菜や植木鉢の花に霜柱が立ち、それを見て「ツンツンしとる!スゲーっ!」と大盛り上がり。中学年の子どもたちはノートを片手に、熱心に植物の観察をしたり、先生に質問をしたり。6年生は、4~5人のグループに分かれゴミ拾い。「こんなのがあった!」とまるで宝探しのように、落ち葉をめくりながらゴミを探し出していきます。
緑あふれる環境づくりが評価されている山ノ内小学校は、全国の幼保小中高校139校が参加した「全国学校ビオトープ・コンクール2009(※)」で見事金賞を獲得しました。「さわやかタイム」をはじめ、総合的な学習の時間を自然と触れ合う時間に当てるなど、低学年のころから自然に触れる機会を多く設け、開校当時から植え続けてきた樹木は、約140種類、1,000本を越えました。開校した25年前は緑がほとんどありませんでしたが、今ではそれが信じられないほど、緑でいっぱいです。
校地南側の「みんなの森」は、保護者と協力してつくった、子どもたちに一番人気の遊び場です。木々が生い茂り、さまざまな生き物を見ることができます。「夏にはヘビもその辺を歩いてますよ」と環境主任の篠田先生。児童会計画委員長の石村さんは「生き物が大好きなんです。さわやかタイムは楽しいし、いろんな発見があるから面白いです!もうすぐ卒業だけど、中学生になっても遊びに来ます」と元気いっぱいに答えます。また、6年生の松本くんは、熱心に校内の隅々までゴミ拾い。“総合学習の時間を使って何をするのか”を自分たちで計画して活動することで、みんなで協力して物事を計画的に進める力も付きました。
「子どもたちには、生き物との触れ合いを通して、命のつながりについて感じてもらいたいですね」と話す篠田先生。虫に食われたり台風で倒れてしまった樹木は、そのまま枯れさせるのではなく、その木材を利用して先生がベンチにしたり、新しい遊び場を作ったりしています。子どもたちにとって「命のつながり」を学ぶ一番身近な環境は学校です。山ノ内小学校がはぐくんだ“命のつながり”はこれからも受け継がれて行きます。
※学校ビオトープ・・・子どもたちが、地域の自然を手本にして、多くの生き物が暮らすことができるよう工夫しながらつくった場所。
生物多様性EXPO2010
“人といきものとの未来を考える展示会”「生物多様性EXPO2010in福岡~地球のいのち、つないでいこう~」が2月26日(金)から2月28日(日)まで開催されます。日替わりでさまざまなイベントが開催され、27日(土)には、山ノ内小学校による活動発表も行われます。“生物多様性”という言葉の意味を正しく理解するための展示やワークショップも開催されるので、ぜひ訪れてみてください。
(開催場所)
マリンメッセ福岡
福岡県福岡市博多区沖浜町7-1
開催日 2月26日(金)~2月28日(日)
時間 10:00~17:00
HP
http://biodiv-expo.jp/
熊本市立山ノ内小学校
平成15年(2003)から “ビオトープ”の取り組みを開始。開校当時からの「緑を増やす」という取り組みが実を結び「全国学校ビオトープ・コンクール」の2007、2009年と2大会連続で金賞を獲得。総合学習の時間では、子どもたち自らが計画を立てて活動を行っている。
【連絡先】
山ノ内小学校
熊本県熊本市山ノ内4丁目1-1
TEL 096-367-0800
FAX 096-331-1503