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週刊メールマガジン「気になる!くまもと」関連情報サイト 熊本県発行のメールマガジン:第451号 2010年2月25日

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熊本レシピバックナンバー
 今月は、球磨郡山江村産のコンニャクイモを使った、手作り「こんにゃく」のレシピを、くまもとふるさと食の名人・中村カツ子さんにお尋ねしました。

 「こんにゃく」は、山江村の人々にとってなくてはならない“郷土食”です。その理由はこの土地の食文化にあります。例えば、人吉球磨地域に伝わる郷土料理「つぼん汁」。この料理に欠かせないのが「こんにゃく」です。「つぼん汁」は、野菜や鶏肉がたっぷり入った人吉風のすまし汁で、昔から晴れの日や特別な行事のときに食べられてきました。毎年秋に「国宝 青井阿蘇神社」で行われる「おくんち祭」でも、神社周辺の家々では赤飯とともに振る舞われ、祭りの日の特別なメニューとして親しまれています。
 山江村の土壌は原料であるコンニャクイモの生育に適していたこともあり、昔から各家庭で「こんにゃく」作りが受け継がれてきました。コンニャクイモが希少であることや、作るのに手間ひまがかかるということで、「こんにゃく」も特別な日に食べるという風習が残っています。「つぼん汁」同様、めったに食べることのできない“ごちそう”のひとつです。
 今回ご紹介するのは、中村さんが幼いころからお母さんに教わってきたというレシピ。少し時間はかかりますが、その味は絶品!市販品とはまったく違う食感と風味、おいしさに出合えます。何度か作ればコツがつかめるので、ぜひ昔ながらの方法でチャレンジしてみてください。


「そのまま食べるとが一番おいしかよ」という中村さんのお薦めは、「こんにゃくの刺身」。少し厚手にカットすれば、ざらりとした舌触りと弾力のある歯ごたえが楽しめる。カラシ酢ミソや柚子こしょうを付けてどうぞ。また、「こんにゃく」を手で丸めるときに所々に気泡ができるため、煮物やおでんに入れるとしっかり味が染み込んでおいしい。

皮は丁寧に取り除く。手作り感のある仕上がりにしたい場合は、黒い粒を出すために少しだけ皮を残すと良い。

混ぜていくと徐々に粘り気が出てくる。力のいる作業だが、粘り気が出ないと後で丸めることができないので注意。

タネを取るときは、軽く手に水を付けておく。おおかた丸まったら再び手に水を付けて、なでるように形を整えていくと、手にくっつかない。

途中こんにゃく同士がくっついた場合は、無理に離そうとしないこと。柔らかいうちに触れると形が崩れるので、1時間ほど経ってから、しゃもじなどで上からなでるようにして離す。

ゆで上がってザルに上げた後は、そのままの状態で粗熱を取る。水に浸けると水っぽくなってしまうので注意。

【レシピ】こんにゃく(約6個分)
●材料
コンニャクイモ 600グラム
灰汁(あく)※ 約1.2リットル
※灰汁…ここでは手作りの灰汁を使用。分量の割合は木灰1キログラムに対して水5リットル程度。
(作る場合)バケツなどの大きめの容器にザルをのせて、その上に綿のサラシ生地の布をかぶせ、そこにカシやサクラなどの木灰を置く。木灰の上から水を回しかけ、バケツにたまった液体が灰汁。不純物が混じった場合は取り除く。
(代用する場合)水酸化ナトリウムまたは水酸化カルシウムを購入し、代用することも可能。いずれも薬局で入手可。どちらか50グラムを水2リットルに混ぜて使うこと。余った分は瓶などに入れて、冷暗所で3ヵ月程度保存できる。

●作り方
(1)コンニャクイモの芽を、包丁などできれいに取り除き、皮付きのまま4等分に切る。
(2)深さのある鍋にたっぷりのお湯を入れて、4時間ゆでる。はしが通るくらい柔らかくなるまでが目安。
(3)ゆで上がったらザルに上げ、皮をむく。皮は手でツルリと簡単にむくことができる。アクが強いため、必ずゴム手袋などを着用すること。
(4)皮をむいたコンニャクイモを200グラム、灰汁350~400ccをミキサーに入れる。コンニャクイモのザラザラ感がなくなり、とろみのある液体状なるまでミキサーにかける。
(5)(4)をタライなどの大きな容器に流し込み、弧を描くように手でかき混ぜる。時間は5、6分が目安。次第に手で混ぜた後に角が立つほど、硬くなってくる。丸めることができる硬さになるまで力強く混ぜる。
(6)片手に余るくらいの量を手に取り、直径10センチ程度の大きさに丸める。鏡もちのような形に。
(7)形を整えたら、ぬるま湯を張った鍋に入れる。こんにゃく同士がくっつかないよう、お湯はたっぷりと入れておくこと。
(8)こんにゃくをすべて入れ終わったら、コンロにかけ、強火にしてゆでる。2~3時間ゆでたら、しゃもじなどでこんにゃくの表面をこする。“ギュッギュッ”と抵抗を感じるような音が鳴ったら、ゆで上がった合図。ザルに上げて、出来上がり。

手作りのこんにゃくが入った「つぼん汁」は格別!具材は鶏肉、サトイモ、シイタケ、焼き豆腐、かまぼこ、根菜類など。濃い口しょう油ですまし汁仕立てにしよう。

中村さんが自宅の納屋に保管しているコンニャクイモ。大きなものになると3キロ以上の重さに育つものもある。

コンニャクイモは土壌や気候などの条件がぴったりそろわないと育たない上に、ほかの作物に比べて育つまでに年月がかかります。さらに低温に弱く、常温で短期間しか保存できないということもあり、とても貴重なもの。収穫の時季である11~3月ごろは人吉球磨地域の物産館やスーパーなどで購入することができます。手に入ったときは、イモを多めにゆでて冷凍保存しておくのがお薦めです。小分けにして保存しておけば、好きなときに好きな分量だけ作れて便利ですよ。
【お問い合わせ】
球磨地域振興局 農業普及・振興課
TEL 0966-24-4117