「そのまま食べるとが一番おいしかよ」という中村さんのお薦めは、「こんにゃくの刺身」。少し厚手にカットすれば、ざらりとした舌触りと弾力のある歯ごたえが楽しめる。カラシ酢ミソや柚子こしょうを付けてどうぞ。また、「こんにゃく」を手で丸めるときに所々に気泡ができるため、煮物やおでんに入れるとしっかり味が染み込んでおいしい。
皮は丁寧に取り除く。手作り感のある仕上がりにしたい場合は、黒い粒を出すために少しだけ皮を残すと良い。
混ぜていくと徐々に粘り気が出てくる。力のいる作業だが、粘り気が出ないと後で丸めることができないので注意。
タネを取るときは、軽く手に水を付けておく。おおかた丸まったら再び手に水を付けて、なでるように形を整えていくと、手にくっつかない。
途中こんにゃく同士がくっついた場合は、無理に離そうとしないこと。柔らかいうちに触れると形が崩れるので、1時間ほど経ってから、しゃもじなどで上からなでるようにして離す。
ゆで上がってザルに上げた後は、そのままの状態で粗熱を取る。水に浸けると水っぽくなってしまうので注意。
【レシピ】こんにゃく(約6個分)
●材料
コンニャクイモ 600グラム
灰汁(あく)※ 約1.2リットル
※灰汁…ここでは手作りの灰汁を使用。分量の割合は木灰1キログラムに対して水5リットル程度。
(作る場合)バケツなどの大きめの容器にザルをのせて、その上に綿のサラシ生地の布をかぶせ、そこにカシやサクラなどの木灰を置く。木灰の上から水を回しかけ、バケツにたまった液体が灰汁。不純物が混じった場合は取り除く。
(代用する場合)水酸化ナトリウムまたは水酸化カルシウムを購入し、代用することも可能。いずれも薬局で入手可。どちらか50グラムを水2リットルに混ぜて使うこと。余った分は瓶などに入れて、冷暗所で3ヵ月程度保存できる。
●作り方
(1)コンニャクイモの芽を、包丁などできれいに取り除き、皮付きのまま4等分に切る。
(2)深さのある鍋にたっぷりのお湯を入れて、4時間ゆでる。はしが通るくらい柔らかくなるまでが目安。
(3)ゆで上がったらザルに上げ、皮をむく。皮は手でツルリと簡単にむくことができる。アクが強いため、必ずゴム手袋などを着用すること。
(4)皮をむいたコンニャクイモを200グラム、灰汁350~400ccをミキサーに入れる。コンニャクイモのザラザラ感がなくなり、とろみのある液体状なるまでミキサーにかける。
(5)(4)をタライなどの大きな容器に流し込み、弧を描くように手でかき混ぜる。時間は5、6分が目安。次第に手で混ぜた後に角が立つほど、硬くなってくる。丸めることができる硬さになるまで力強く混ぜる。
(6)片手に余るくらいの量を手に取り、直径10センチ程度の大きさに丸める。鏡もちのような形に。
(7)形を整えたら、ぬるま湯を張った鍋に入れる。こんにゃく同士がくっつかないよう、お湯はたっぷりと入れておくこと。
(8)こんにゃくをすべて入れ終わったら、コンロにかけ、強火にしてゆでる。2~3時間ゆでたら、しゃもじなどでこんにゃくの表面をこする。“ギュッギュッ”と抵抗を感じるような音が鳴ったら、ゆで上がった合図。ザルに上げて、出来上がり。