====
週刊メールマガジン「気になる!くまもと」関連情報サイト 熊本県発行のメールマガジン:第413号 2009年5月28日

トップに戻るくまもとHOTナビくまもと元気モン!口福ご当地グルメふるさと食の名人レシピ
熊本レシピバックナンバー
くまもととふるさと食の名人 西富照子さんのレシピ 「こるまめ・納豆」

古くから大豆は貴重なタンパク源として重宝された食材の一つ。冷蔵庫のない時代から保存性を高めたさまざまな料理が受け継がれてきた。写真手前より、西冨さん手作りの「こるまめ」「納豆」「しょんしょん」「ざぜん豆」。

天日干しにすると、納豆のうまみがぎゅっと凝縮されていく。「昔からこるまめは夏場の保存食でした」と西冨さん。梅雨入り前の晴天時が一番の作りどき。雨や湿気に当てないことが重要なので、天気予報をチェック!

手作り納豆が好評を集め、納豆工房を立ち上げた西冨さん。自家栽培大豆「フクユタカ」の中でも小粒をえり分け、納豆を作っている。適温に管理された保温庫の中で、西冨さんの納豆は薄板に包まれてじっくりと発酵していく。

納豆の作り方も古くから言い伝えられてきたもの。「親指と小指で挟んでゆで加減をみるのは、力が入りにくい指で挟んでつぶれるほど軟らかく煮なさいと、教わったものです。そのまま受け継いでいきたいですね」と西冨さん。

 各地に伝わる郷土料理の達人「くまもとふるさと食の名人」に聞く、とっておきの“熊本レシピ”。今月は、納豆を使った保存食「こるまめ」です。
 「こるまめ」という名称は、かつて加藤清正が朝鮮出兵した際に由来するといわれています。軍馬の背に乗せた兵糧(ひょうろう)の俵に、干しみそと一緒に保存していた煮豆が発酵し、香ばしい匂いを放ち始めました。俵を開け、“糸を引き出した煮豆”を恐る恐る食べてみた清正公が、そのうまさにびっくり!「香ばしい、香ばしい」と皆で食べたことから、やがて納豆のことを「香ばしい豆」「香(こう)の豆」「こるまめ」と呼ぶようになりました。今では天日に干した納豆のことを「こるまめ」と呼び、清正公の逸話がしのばれます。
 「こるまめ」は手軽な常備食です。ふわりと納豆の香りが広がり、お茶受けや子どものおやつ、酒のつまみにもお薦めの栄養食品。お茶漬けやおにぎりの具、あえ物、みそ汁の具など、アレンジメニューも楽しめます。大豆農家の西冨照子さんは、自家製大豆を使った納豆作りのプロ。西冨さんお薦めの「こるまめ」と家庭で手軽にできる「納豆」のレシピをご紹介しましょう。
【レシピ】「こるまめ」
●材料
納豆 250グラム
塩 10グラム
小麦粉 適宜
●作り方
(1)納豆に塩を振って混ぜ合わせ、全体になじませる。
(2)大きなざるなどに紙を敷いて、納豆が紙に付かないように小麦粉を適宜振っておく。
(3)(1)の納豆を(2)に薄く広げるように入れ、表面に小麦粉を軽く振りかける。
(4)そのまま日当たりの良い場所で天日干し。日差しが強くなる10:00ごろから16:00ぐらいまで干す。表面が乾くまで2日程度は触らないのがポイント。
(5)表面が少し硬くなったら、小麦粉を振りかけて、はしで軽く転がす。
(6)(5)を2~3日繰り返して、好みの硬さになるまで干し、仕上げる。
(7)完成したらガラス瓶などの空気に触れにくい容器に詰めて、しっかりふたをしておけば、常温で長期間保存できる。

良質なタンパク質をたっぷり取れる常備食として、また納豆の有効活用から考案された郷土食です。うちは大豆農家なので、いっぱい作って、1年ぐらい保存しよったですね。4~5日晴天が続くころを見計らって作るのがコツ。そのままビールのおつまみにしたり、ご飯にこるまめとワサビをのせて、熱いお茶をかけた「こるまめの茶漬け」もお薦めですよ。ぜひ試してみてください。
【レシピ】「納豆」
●材料
大豆 4カップ
市販の納豆 少々
(用意するもの)
底の平たい容器(折箱、パック容器、食品保存容器など)3個
発泡スチロールの箱
ペットボトル(2リットル入り)4本
新聞紙
バスタオル
毛布
●作り方
(1)大豆を一晩水に漬けておく。
(2)大豆を軟らかく煮る。親指と小指で挟んでつぶれる程度にする。圧力鍋を使うと早い。
(3)(2)の湯を切り、熱いうちに容器3箱に分けて入れ、市販の納豆を1箱につき、5~6粒入れて混ぜ合わせる。容器のふたに5~6カ所穴を開け、ふたをする。(※注:食品保存容器の場合にはふたを使用せず、納豆の表面にラップを貼り付ける)。新聞紙でそれぞれを厚めに包み、さらに3箱をまとめてバスタオルでくるむ。
(4)新聞紙を敷いた発泡スチロールの箱の中央に(3)を置き、周囲に新聞紙を丸めながら詰める。その脇に熱湯を入れたペットボトルを置き、発泡スチロールの箱にふたをして、箱全体を毛布でくるむ。
(5)2昼夜寝かせて、出来上がり。途中で開けると温度が下がってしまうので、開けて見ないことがコツ。

気温が高い夏場ではなく、寒くなる11~3月に作る自家製納豆のレシピです。煮た豆が冷めないように手早く作業することがポイント。小粒でつやのある大豆を選ぶといいですね。ご飯にのせて食べるのはもちろん、オムレツやサンドウィッチ、納豆巻きのほか、オクラ、キュウリ、大根などの季節の野菜とあえ物にするのもお薦めですよ。アイデア次第で何にでも応用できますので、ぜひわが家の味で楽しんでみてください。
【お問い合わせ】
熊本農政事務所 農業普及・振興課
TEL 096-355-7732