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週刊メールマガジン「気になる!くまもと」関連情報サイト 熊本県発行のメールマガジン:第428号 2009年9月10日

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元気モン!バックナンバー
夢は、住民全員の旅先案内人に! 温泉街の復興をかけた挑戦
日奈久温泉街案内人の会(八代市)
メインイメージ
案内人の会は現在女性16名、男性4名の20名体制。班を作ってローテーションで観光客に対応している。「平均年齢が67歳。もう少し引き下げたいね」と高田さんは笑う。
町めぐり
町めぐりは通常90~120分。町内の史跡、文化遺産をくまなく回るガイドツアーは、観光客に声を掛けられることも多い。「すれ違う人との挨拶も日奈久をアピールする大事なことです」と高田さん。
竹細工のはし
ツアー参加者にはニッケ玉が配られ、あめ玉をなめながら町めぐりを楽しむ。終了後には、日奈久名物の竹細工で作られたはしのプレゼントも。「ガイド料をいただいたお返しとして差し上げています。皆さん喜ばれますよ」と高田さん。
 今年、開湯600年を迎えた八代市の日奈久温泉。日奈久温泉センターのリニューアルを皮切りに、さまざまなイベントが行われ、多くの観光客が訪れています。そんな温泉街の活気を影で支えているのが「日奈久温泉街案内人の会」。今年活動5年目となる地元の有志20人で組織されたボランティア団体です。「いつか住人全員が案内人となること」を目指して、日々多くの観光客を案内しています。
 「日奈久温泉街案内人の会」は、肥薩おれんじ鉄道の開業に併せて平成17年に発足。温泉街の再興と八代市の地域振興を目指す「日奈久街並み観光ガイド育成事業」の一環として始まりました。温泉街に点在する遺構や史跡を散策するガイドツアーは、山頭火(さんとうか)のコスチュームを装ったり、方言を交えながらゆったりと案内。個性豊かなガイドたちにはファンも多く、毎日のように依頼が舞い込んでいます。しかし、発足当時、周囲の反応は冷ややかだったと同会代表・高田榮昭(たかたひであき)さん(65歳)は立ち上げの苦労を語ります。「“今さらそんなことして何になると?”て、よう言われてました」。事実、案内人といっても、町外者の山頭火ファンだけで、地元住民の参加はほとんどなかったのです。
 高田さんは「地元の案内は地元のみんなでやりたい」という思いから、日奈久在住の有志が集まり、町の歴史を勉強するところから案内人としての活動を始めました。「温泉の歴史、山頭火、西南戦争などを勉強するにつれて、60年間当たり前と思っていた町の背景から、いろんな史実が出てきた。あらためて大事にせないかんと思いました」と高田さん。日奈久を愛する強い気持ちが、メンバーを奮い立たせ活動を広げてきました。結果、初年度400人程度だった案内者数も、20年度には1,100人以上に増え、努力が実を結びつつあります。今では、町内の旅館からも依頼が相次ぎ、多忙な毎日。リピーターからも「日奈久が身近な存在になった」と大好評です。
 「住民全員が案内人になろう」という目標が、成功へのカギだったと高田さんは考えます。会が単独で行うのではなく、町全体を巻き込むこと。これが、観光振興につながり、ひいては郷土愛につながるのだといいます。最近では地元小・中学校で講演会を行い、日奈久の歴史を伝承する取り組みも始めました。「子どものころから地元のことを教えておく。大人になり、町を出ても、胸を張って“日奈久出身です”と言ってもらいたか」と高田さん。
 会の活動は、外への情報発信と町内の活性化が柱です。下火になりつつある温泉街を活気づけようと、“案内人”という立場から模索。その結果、見えてきたものは「人と人とのつながり」でした。これからも温泉街復興へ向けて多くの観光客と町を巡り、住民全員が取り組む“旅先案内人”を目指します。

※山頭火・・・種田山頭火
明治から昭和初期にかけて、全国を放浪しながら5・7・5のリズムにとらわれない“自由律俳句”を詠んだ俳人。代表的な句に、「まつすぐな道でさみしい」「分け入つても分け入つても青い山」などがあります。

ハッピイメージ 温泉施設のがいknイメージ
参加当初から着続けているというハッピ。今ではすっかり、日焼けで色あせているが、この会に対する思いと、地元への思いが込められている。
今年7月に“ばんぺい湯”と名前も新たにリニューアルした日奈久温泉センター。観光の拠点となるこの施設の中には、さまざまな浴室と、休憩室、食事所などが整えられている。
日奈久温泉街案内人の皆さんのお薦め情報
日奈久十五夜綱引き
毎年、旧暦の8月15日に行われる伝統行事。日奈久の町内ごとに手作りされた綱を持ち寄り、綱引きを行う祭りです。観光客の参加も自由で、のどかでありながらも神秘的な祭りの様子は一見の価値あり。今年は、10月3日(土)に開催されます。温泉と一緒にぜひ楽しんでください。

■八代市日奈久出張所
熊本県八代市日奈久塩南町甲13
TEL 0965-33-4115
FAX 0965-38-0024
HP http://www.city.yatsushiro.kumamoto.jp/

プロフィール
日奈久温泉街案内人の会
平成17年、九州新幹線と肥薩おれんじ鉄道開業に併せ、温泉街の復興を図るため「日奈久街並み観光」の一環として発足。「日奈久街並み観光ボランティアガイド」として13名のメンバーで活動を開始。平成18年、名称を「日奈久温泉街案内人の会」と改名し、現在20名で活動。

【連絡先】
 日奈久温泉街案内人の会
 八代市日奈久浜町223
 TEL/FAX 0965-38-0705