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週刊メールマガジン「気になる!くまもと」関連情報サイト 熊本県発行のメールマガジン:第432号 2009年10月8日


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元気モン!バックナンバー


静電気の威力を体感する実験では、子どもたち全員が手をつなぎ大きな輪になる。静電気が体を通り抜ける瞬間には、大きな歓声が上がる。

小学生のころ、「自分で科学実験装置を作りたい。本の中ではなく自分の目で現象を確かめたい」と願ったという下塩教授。「科学が好きな子どもたちを応援したい」と語る。

「科学大好きプロジェクト」中心メンバーの3人。右から藤本さん、本田さん、ベトナムからの留学生・ハイさん。「最初の授業はかなり緊張しましたが、回を重ねた今では“出前”が楽しみ」とにっこり。
 子どもたちが科学に触れる機会を設け、さまざまな実験を通してワクワクするような楽しさを伝えたいと、ボランティアで「出前授業」を行っているのが、「科学大好きプロジェクト」のメンバーです。
 合志(こうし)市にある「熊本高等専門学校」(以下、熊本高専)の熊本キャンパス情報通信工学科・下塩(しもしお)義文教授を中心に有志の学生で構成され、依頼を受けて県内の小・中学校や公民館へ出掛けて授業を行っています。
 平成16年にスタートしたプロジェクトは地域の教育機関と連携を取りながら地道に活動を続け、現在では立ち上げ時の約10倍もの依頼が舞い込む大人気プロジェクトへと発展しています。

 “熊本高専”には、1~5年生とさらにその上に専攻科が2学年あり、同プロジェクトのメンバーは1年生から専攻科の学生約80名。主に4年生が中心となって活動し、海外からの留学生も積極的に参加して出前授業のために休日返上で手作りの教材を準備しています。「子どもたちに電子回路装置やロボットの組み立てを教える過程は難しいですが、体験や達成感を共有できることが楽しい」と語るのは中心メンバーの一人、4年生の本田さん。静電気や電波の性質など、初めて科学的な実験を体験した子どもたちの新鮮な驚きや素朴な疑問、実験が成功した時の喜びは、教える立場である学生にとっても刺激となり、自身の研究への励みになっているのです。  

 下塩教授は、「出前授業を通じて、子どもたちをはじめ地域の人々と交流を深めることで、学生が人間的に成長する機会にもなっているんです。メンバーは子どもの年齢に応じた実験を準備し、子どもたちに寄り添いながら根気強く丁寧に科学的な原理を解説していますよ」と、彼らの成長ぶりを見守っています。「電波の性質に関する質問など驚くほど専門的な疑問をぶつけてくる小学生もいますし、授業を受けた小・中学生が、個人的な質問や自由研究の相談に来ることも増えました」。
 「熊本高専」の教育理念の一つ「地域への貢献」を出発点にスタートした「科学大好きプロジェクト」。メンバーの中にも幼いころに科学の楽しさを経験したことから、今の活動につながった学生たちがたくさんいます。「よく“学生の理系離れ”といわれますが、子どもたちは決して科学を嫌ってはいない。むしろ科学の“不思議”は大好きですよ。幼いころに科学の実験に触れることで興味を持てば、きっと夢やワクワクの原動力になる。より多くの体験の場を提供していきたいですね」と語る下塩教授。好きな道を突き進む情熱は、大きな壁が立ちふさがったとしても、それを乗り越える力になる。そんな信念を子どもたちにも知ってほしいと、活動に力が入ります。
 「活動の場をさらに広げ、山間部などの小規模校へもどんどん積極的に授業を出前したい」と意欲を燃やす「科学大好きプロジェクト」は、未来の科学者の“芽”を育てているのです。
レゴブロックにコンピュータを合体させた「ライントレースロボット」は、線上を自動走行できる。小学生高学年ならば体験時間約60分で完成できる大人気のプログラムだ。
出前授業へ参加する小・中学生の男女比はほとんど1:1。さまざまな実験を体験する子どもたちの表情は生き生きとして、授業を行うメンバーの一挙一動に目を輝かせている。

お薦め情報 熊本高等専門学校では、「第8回電波祭」が開催されます。「科学体験コーナー」のブースでは、スライムや巨大シャボン玉作り、ダイラタンシーなど楽しい体験が盛りだくさん!テレビでおなじみのMCをゲストに迎えたメインステージのクイズやコンテスト、留学生たちによるお国自慢の料理を味わえるコーナーなど、一緒に参加してみませんか?
期日 10月31日(土)~11月1日(日)
時間 10:00~16:30(最終日は17:00まで)

■熊本高等専門学校「第8回・電波祭」実行委員会
熊本県合志市須屋2659-2
TEL 096-242-6229
FAX 096-242-5504
E-Mail: festival@knct.ac.jp
http://festival.knct.ac.jp/
プロフィール
熊本高等専門学校 科学大好きプロジェクト

 平成16年(2004)にプロジェクトを開始し、現在、数名の教員と約80名の学生有志で、主に小・中学生を対象とする科学実験授業を教育機関や地域の公民館へ出前形式で行う活動を年間約40回行っている。同高専では、新設される、「PBL総合教育センター」の元でさらなる活動の展開を目指している。今年10月、「熊本電波工業高等専門学校」と「八代工業高等専門学校」が再編され、「熊本高等専門学校」として再出発。

 

【連絡先】
熊本高等専門学校熊本キャンパス
管理課研究支援係「科学大好きプロジェクト」担当
熊本県合志市須屋2659-2
TEL 096-242-6433
FAX 096-242-5503

http://www.tc.knct.ac.jp/