およそ600年の歴史を持つ八代市の日奈久温泉。全国各地を旅した俳人・種田山頭火(たねださんとうか)は、「できれば一生動きたくない」とこの地を絶賛しました。別名“孝行泉”とも呼ばれるこの温泉は、父の刀傷を治したい、と神に祈った浜田六郎左衛門によって発見されました。江戸時代には、薩摩街道沿いの藩営温泉として栄え、全国でも知られる温泉地となりました。現在の温泉街は、せっけんの香りが漂う静かな空間。今も湧き続ける温泉が地元の人々や旅行者を癒やしてくれます。
どこに続いているのかな?温泉街は迷路のような路地だらけ! 日奈久温泉街は、そのにぎわいを増すごとに干拓によって土地が広げられていきました。街中には、海沿いに積み上げられていた石垣が現存し当時の名残を感じさせます。 温泉街には細い道が多く、どこにたどり着くのか分からないような路地がいっぱい!迷路のような道は、なんだかドキドキワクワクして、その先には思いがけないサプライズが待っているようです。立派ななまこ壁の建物や、懐かしい形のポスト、至る所に鎮座する神様など、ノスタルジックな雰囲気に包まれた温泉街。さぁ、レトロな路地散策へと出発しましょう。
あそこにも、ここにも山頭火街中が山頭火一色に! 日奈久温泉では、毎年9月に、この地をこよなく愛した種田山頭火にちなんだイベント「9月は日奈久で山頭火」を開催。山頭火が宿泊した数多くの旅館の中で現存する唯一の宿「織屋(おりや)」の一般公開や、山頭火の足跡をたどり、およそ13キロの道のりを歩く「山頭火ウォーク」など1カ月にわたってさまざまな催しを実施します。 また「日奈久温泉街案内人の会」では、3つのコースに分かれて街中を案内しています。温泉街に点在する神様たちをめぐる「ふく福めぐりコース」、薩摩街道を歩く「600年散歩コース」、温泉街に残る木造3階建ての建物をめぐる「時代が残すお宿めぐりコース」があるので、好みのコースに挑戦してみてください。 日奈久温泉観光案内所 TEL 0965-38-0267
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取材ノート
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