1ch.くまもとサプライズ
『塩』なのに甘い!サプライズな塩トマト

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― 文字情報版 ―

装飾古墳

装飾古墳

装飾古墳が日本一多く残る熊本県。
鮮やかな色彩と不思議な文様。
古代の人々は何を思い、描いたのか?
それは何かのメッセージなのか?
「くまもとサプライズ!」今回は、装飾古墳の謎に迫ります。

日本にある装飾古墳の数は約660基。
熊本県にはその3割が集中していて、全国一の数を誇っています。
特に、ここ菊池川流域では120基以上もの装飾古墳が確認されているのです。

装飾古墳とは、今から1500年ほど前の古墳時代に造られたもので、石室などに彫刻や色彩が施されている古墳です。
描かれているのは、色とりどりの円や三角などの幾何学文様、人物などさまざまです。

(質問:なぜ、熊本県に装飾古墳が集中しているのか?)
■熊本県立装飾古墳館・坂口圭太郎さんコメント
「装飾古墳に使われているベンガラ(赤い色)の材料である阿蘇黄土が手に入りやすかった」
「阿蘇凝灰岩と呼ばれる軟らかくて装飾に適した石がこの地方でたくさん採れる」
「装飾古墳がこの地方独特の文化だった」
「最近、全国で装飾古墳がいくつか見つかっていますが、その中には熊本とつながりのある、非常に類似性の高い装飾古墳が見つかっています」
「そういう面では菊池川流域の装飾古墳が全国に広まっていったのではないかと考えています」

弁慶ガ穴古墳(レプリカ)

弁慶ガ穴古墳(レプリカ)

熊本県立装飾古墳館

熊本県立装飾古墳館

ここ熊本県立装飾古墳館は、全国唯一の装飾古墳専門の博物館です。
館内では、県内の主な装飾古墳を実物大に復元したレプリカを見学できます。

5世紀から7世紀にかけて盛んに造られた装飾古墳は、時代とともに、古墳の内部の形が変化し、石室などに描かれる文様も変わっていきます。
初期の石棺には、盾や刀、鏡などのレリーフが刻まれていましたが、次第に円や三角などの幾何学的な文様が中心に描かれるようになり、赤や白などの色彩も施されるようになります。
そして、人物や舟、馬などが装飾に描かれるようになるのです。

5世紀後半の装飾古墳

5世紀後半の装飾古墳

チブサン古墳(レプリカ)

チブサン古墳(レプリカ)

数多くの古墳の中でも、ひときわ異彩を放つものがあります。
6世紀中頃に造られた「チブサン古墳」です。
そこに描かれていたのは、両手を挙げた人物と7つの丸い物体。
天に向かって、何かの儀式をしているようにも見えます。
見方によっては、UFOと宇宙人が描かれているようにも見えます。
これは一体、何を意味しているのでしょうか?

(質問:描かれている人物は?)
■熊本県立装飾古墳館・坂口圭太郎さんコメント
「わたしたちはこの古墳に葬られた人物ではないかと考えています」
「当時の権力者として頭に王冠をかぶっていますので、この古墳に葬られたあるじが、生前の自分の様子を描いたものではないかとも考えられます」
「天に向かって両手を広げているポーズを取っていますので、何らかの儀式を表しているものかもしれません」

また、7つの円は「鏡」を表しているのではないかと、坂口さんは考えています。
当時の権力者の古墳には、鏡は欠かせないものだったからです。

頭に冠をつけた人物像

頭に冠をつけた人物像

チブサン古墳(山鹿市)

チブサン古墳(山鹿市)

チブサン古墳は、装飾古墳が数多く分布する山鹿市の菊池川流域にある前方後円墳です。
名前の由来は、中央に描かれている装飾の模様。
女性の乳房に似ていることから、いつの頃からか「チブサン古墳」と呼ばれるようになったそうです。

■熊本県立装飾古墳館・坂口圭太郎さんコメント
「チブサン古墳にお祈りをすると母乳が出るようになったということで、『乳の神様』として、江戸時代以降に信仰の対象となった」
「それで『乳房さん』がなまって、『チブサン古墳』という名前になったと言い伝えられています」

江戸時代の人々も、その神秘的なパワーを感じ、大切にしてきたチブサン古墳。
そこに描かれている装飾には、やはり何か特別な意味があるのかもしれません。

■熊本県立装飾古墳館・坂口圭太郎さんコメント
「古代の人が残したメッセージとして装飾古墳の絵を見ていただいて、それぞれ見学される方がいろんな思いを抱いていただければと思います」

いまだ多くの謎を秘めている装飾古墳。
古代の人々は何を思い、描いたのか。
そして、描かれた文様は、何を伝えようとしているのか。
ぜひ、ここ熊本で、古代からのメッセージを受け取ってみてください。

※今回紹介したスポットの地図はコチラ

 ※「熊本県立装飾古墳館」のホームページ
http://www.kofunkan.pref.kumamoto.jp/index.php
電話0968-36-2151・熊本県立装飾古墳館

※「チブサン古墳の内部見学」のお問い合わせ先
電話0968-43-1145・山鹿市立博物館
内部の見学をご希望の方は、事前に博物館で受付をしてください。(1日2回公開)

※「山鹿市立博物館」のホームページ
http://www.city.yamaga.kumamoto.jp/www/contents/1264127825069/index.html

チブサン古墳の装飾

チブサン古墳の装飾