TOPページ  > 12周年記念キャンペーン > 熊本スマイルイン東京 vol.1 馬場圭介さん

今週から4週にわたって、首都圏で活躍する熊本県出身者をご紹介します。
第1回目は、馬場圭介さん。熊本市出身の55歳。日本のファッション業界で活躍するスタイリストです。

「熊本は今でも“おしゃれな街”とか言われているけど、僕が若かったころは、今どころの話じゃなく、もっともっとすごかった。今よりもファッションが多様ではない時代に、服をリメイクしたり、カラーで遊んだりと、面白いファッションを楽しんでいる若者が多かったよ。流行とは真逆の個性的なファッションによる自己表現。面白いなぁって思うやつがそこらへんにゴロゴロいたね」。
そんなファッションの街・熊本で古着を扱うショップなど、主にアパレル系の仕事をしながら20代を過ごしていた馬場さん。28歳のとき、「自分はこのまま熊本にいていいのか?」と自問し、熊本を出ようと決意。ここで当時の若者なら、大抵が“東京”を選ぶだろう。だが、馬場さんが選んだ地は、なんとロンドン。音楽、ファッション、すべてが憧れの地だった。

ンドンでの生活は全てが刺激的だった。頭に軽く載せたハット、丁寧に磨き上げられた靴・・・伝統を重んじ、いつも身ぎれいに着こなす英国紳士たちを格好いいと思った。そのロンドンで、スタイリストの大久保篤志氏に出会う。2年後東京に戻り、大久保氏のアシスタントとして1年間働いた後に独立。その後は、有名ミュージシャンや俳優、タレントのスタイリングを務めたり、ユニクロのコラボTシャツ企画に参加したりと活躍。日本のファッション界で大御所と呼ばれる存在になった。
今でも、藤井フミヤやT.M.Revolutionなどのスタイリングを手掛けていることは有名だ。さらにはDJというもう一つの顔もあり、有名なアーティストとの共演も重ねてきた。馬場さんは、“ちょいワルオヤジ”とはちょっと違い、若さあふれるピュアな部分も垣間見える “55歳の青年”といった感じだ。本人は「確かに中身は大人になってしまったけど、好奇心は若い頃から止まってる」と笑っていた。

2011年秋には、自らディレクターを務めるブランド「ENGLATAILOR by GB」を立ち上げ、渋谷の神宮前にショップも構えた。熊本を飛び出しロンドンで刺激を受けたブリティッシュモードが馬場さんのベース。店の中には、そのベースを大胆に取り入れたり少し崩したりした、個性的な世界が広がっている。その中に、馬場さんが目利きした古着の革ジャンやジャケットも下がっていた。「ファッションに一番多感な10代、20代を熊本で過ごしたことが、僕のファッションベースの根底になっているのかもしれない」という馬場さん。20代に熊本の店で古着に携わっていたことも、今の馬場流ファッションを作り上げている要素の一つなのかもしれない。

「ひたすら仕事をしていた若い頃は、熊本に帰ることなど考えたことなかったけど、この年になってくると、熊本に戻ってもいいかな、と思い始めた。不思議だね。東京と熊本では全く時間の流れが違う。阿蘇あたりで農業しながら暮らすのもいいかなと真剣に考えたこともあったけど、農業も簡単じゃないからね。だったら、街に小さな店でも構えるかな、とかね」。
東京で暮らす中で、あまり“熊本”を意識することはなかったという馬場さんだが、ここ数年の行きつけは、恵比寿で熊本の郷土料理や馬肉料理を出す居酒屋「しん」。「ここん馬骨ラーメンと“サラちく”が旨かったい!こん店ば超える“サラちく”は食べたことなかもんね」と、いつの間にか熊本弁で「サラダちくわ」について熱弁していた。
最後に、「くまモンのスタイリストもやってみたいね」と意欲的。いつか、タータンチェックのジャケットを着たスタイリッシュなくまモンを見かける日が来るかもしれない。

「ENGLATAILOR
by GB」のショップ

東京都渋谷区神宮前2-23-1
TEL.03-6807-0812
(馬場圭介事務所)

しん

東京都渋谷区恵比寿南1-16-5 B1
TEL.03-6663-8731