第341号
2008年1月10日
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県内各地でその地域ならではの自然や歴史、特産物など地域の特性を生かして、ご本人はもちろん地域全体をキラキラと輝かせ、みんなが元気で、明るくなる活動をされている方たちを連載でご紹介します。
今回は、動物との触れ合いが五感を敏感にしたり、情操を豊かにすると、動物愛護の活動を進めている菊池(きくち)市の「熊本県獣医師会菊池支部」の副支部長 宮川健一郎さんです。(1月10日、17日の2回シリーズ)
「動物愛護祭り」で動物との接し方を実演
■ペットではなくコンパニオンアニマルとして
人と動物のふれあいをもとめて「動物愛護祭り」を開催
楽しい催しを行い、動物に親しんでもらいます
県獣医師会菊池支部では毎年秋分の日に、合志(こうし)市にある県農業公園カントリーパークで「動物愛護祭り」を行っており、昨年で21年になりました。「動物の愛護及び管理に関する法律」では、広く動物の愛護と飼育についての理解と関心を深めてもらうために、9月20日から26日を動物愛護週間と定めています。
このイベントは、「人と動物のふれあいをもとめて」をキャッチフレーズに、動物とのきずなを深め、親しみを持ってもらうことや獣医がどのような役割を果たしているのかを知ってもらうために行っています。
現在の日本では、少子高齢化の影響もあるのか、多くの家庭で、犬や猫をはじめとした動物を、ペットすなわち愛玩動物として飼っています。このイベントで伝えたいのは、動物をペットではなくコンパニオンアニマルとして育ててもらいたいということなのです。
コンパニオンアニマルとは、生活していくうえで人とより密接な関係を結んでいる動物のことをいいます。動物の一生は人より速いスピードで進んでいきます。動物にとっての1日はわたしたちの1日よりも凝縮された1日とも言えるでしょう。気が向いたときだけ溺愛し、飽きたら面倒を見ないというのではなく、動物の命を尊重し、わたしたちの生活の一部として、うまく動物と付き合っていくことが大切です。そのためには、動物が人の生活に合わせられるようにきちんとしたしつけが必要です。そして、動物の習性を良く理解して不快感を与えない、または体の構造を知り適切なものを与えるなど、溺愛行為とは区別して接してほしいのです。動物の一生を、責任を持って世話をするのはもちろんですが、ただかわいがるだけではなく、人と動物の主従関係をはっきりさせてほしいのです。
■人も動物も「規律」を守る
1年間に亡くなった動物の慰霊
盲導犬のデモンストレーション
飼い主の指示に従い歩く犬たち
動物のものまねをすることで、その習性を理解します
ステージ広場の催し物は、開会式の後、1年間に亡くなった動物の慰霊と長老犬の表彰式に始まり、警察犬や災害救助犬、盲導犬のデモンストレーションなどの催しがあります。そして、子犬のしつけ方の実演や、飼い主自身がしつけた犬たちの実演、犬を飼ううえで他人に迷惑をかけないためにはどうしたらいいかを学べるコーナーや、犬に触れるときどうしたらいいかを考える、犬との触れ合い方教室などがあります。例えば、かわいい容姿で人気のミニチュアダックスフンドやビーグルは本来は猟犬で、その習性を良く知って接しないとしつけはできないなどの解説に来場者は興味を持って参加しています。
また、口移しで食べ物を共有する飼い主が増えていますが、衛生面でもしつけの面でも問題があるということなどの、具体的な接し方も実演を交えて行っています。
各テントでの催しは、動物の健康相談や犬猫の基本的な飼い方相談、いろんな種類の犬の習性と飼い方、人と動物共通の感染症、狂犬病についてのパネル展示、学校で飼育している動物との活動紹介などを行っています。積極的に相談してくる方、疑問に思っていることを展示物で確認する方とさまざまですが、身近な動物のことをより詳しく知る良い機会になっているようです。
「動物愛護祭り」では、人と動物の間で規律を持ち、それを人も動物も守るということを重要視していますので、イベントを行ううえでの規律も厳しくしています。中には十分に訓練されていない動物もいます。訓練された動物もいつ本来の習性を出すか分かりません。ですから事故が起きないように動物の管理や各イベントの流れの把握は大切です。このイベントは、菊池農業高校や九州東海大学の学生をはじめ、多くのボランティアによって運営されています。ボランティアの方たちの自主性は尊重しつつも、決め事はきちんと守って運営管理を行うようにお願いしています。もし守れていない場合は即刻中止という判断を下します。これは、動物のしつけも同じということでの来場者へのメッセージでもあります。
県獣医師会菊池支部の21人の獣医は、日ごろの仕事も忘れ、楽しんでこの「動物愛護祭り」に毎年全員が参加しています。
<宮川健一郎さんのお薦め>
*月光
月の光で撮影した阿蘇の草原
満月の夜、月の光に照らされた景色を写真に撮ると、とても幻想的です。月光には陽の光とは一味違った演出力があります。趣味のカメラで阿蘇の草原や紅葉などを撮影しています。月光が明るい夜に、好きな景色のスポットに出かけてみて、昼間の景色と比べてみるのも楽しいですよ。
●プロフィール●
熊本県獣医師会菊池支部 副支部長
熊本県獣医師会 理事
宮川獣医科医院 院長
NPO法人「菊池るねさんす」 理事長
菊池市青少年育成市民会議 副会長
菊池市文化協会 理事
菊池市音楽協会 副会長
国民会議青少年育成アドバイザー 熊本県事務局長
連絡先 宮川獣医科医院
TEL 0968−25−1239
FAX 0968−25−3840