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音楽、文化、スポーツなど、
さまざまな分野で活躍されている、熊本県ゆかりの方に、
熊本の魅力、熊本の好きなところなどを語っていただきます。
今月は、フリーのアニメ監督として、
数々の人気アニメの制作に携わるとともに、
2005年度に、ふるさとの葦北(あしきた)郡津奈木町(つなぎまち)で、
アニメ制作の現場を紹介する作品や
資料の展覧会を行った、つなきあきさんです。 |
| ふるさとの津奈木町は、今の自分をはぐくんでくれた場所 |
Q1 尊敬するアニメ監督、影響を受けた人や作品を教えてください。また、アニメの持つ課題や今後の展望などについて教えてください。
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つなきあきさん
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アニメ監督の荒木伸吾(あらきしんご)さんや杉野昭夫(すぎのあきお)さんに影響を受けましたね。この2人がかかわっていた『巨人の星』や『あしたのジョー』を、小学校の高学年のころに見ていなかったら、今の仕事もやっていなかったんじゃないかって思うくらいです。
アニメは日本を代表する文化の一つといわれるほどになりましたが、近年のアニメは海外での制作に依存しているため、国内での制作力の低下が懸念されています。このままでは、日本のアニメが衰退していく可能性もあるので、今後、アニメ制作にかかわる人材をどう確保していくかがアニメ業界の課題でしょうね。この業界は特殊な世界だし、華やかなイメージがあるかもしれませんが、実際の制作は大変で根気のいる仕事です。だから、この世界に入ってくる人はたくさんいても、やめていく人も多く、人材の育成が難しいのが現状です。アニメの世界に向いていると思うのは、「絵が好き」「映画が好き」「人を喜ばせるのが好き」といった人。そして、宮崎駿(みやざきはやお)監督のように、作品を通して自分の考えやイメージを訴えていきたいという熱意を持った人だと思います。そういう人にチャレンジしてほしいですね。
Q2 出身地の葦北郡津奈木町にちなんだお名前だそうですね。ふるさとの津奈木町とはどんな存在ですか。
まさに今の自分をはぐくんでくれた場所です。津奈木町にちなんだ名前を付けたぐらい、思い入れがあります。前回話した僕の作品展も、ふるさとでやってくれるということで、協力させていただきました。僕が子どものころの津奈木町は、現在のように「つなぎ温泉『四季彩』」や「つなぎ物産ギャラリーグリーンゲイト」などはなく、農業の町でした。里山があって、田んぼや畑があって、ミカン山があって・・・。都会のように映画館があるわけではないし、まして、当時アニメに関する専門的な情報はほとんどありませんでした。そんな中で、『巨人の星』や『あしたのジョー』などのテレビアニメを見て、「これはどう動いているのだろう」といつも不思議に思っていました。その後、高校生の時に、8ミリビデオで作った自主制作映画の編集作業をやっていくうちに、「写真のようなフィルムの1コマ1コマを連続して映すことで、動きのある絵になっていくんだ」ということが分かり、「これは面白い」とアニメの世界にのめり込んでいきました。

つなきあきさんの作品
『遙かなる時空の中で〜八葉抄(はちようしょう)〜』 |
当時は、何も情報がなかったからこそ、興味あるものに対しての探求心がはぐくまれ、自由に感性を育てることができたんでしょうね。ふるさとの津奈木町は、仕事に関することも含め、すべてにおいて今の自分の礎を学んだ場所です。発想の源ですね。
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| ●プロフィル● |
つなきあき
アニメ監督。1959年、熊本県葦北郡津奈木町生まれ。地元の高校を卒業後、東京デザイナー学院に進学し、20歳の時にアニメ制作会社へ入社。原画制作の担当者や作画監督を経て、23歳でフリーとして独立。テレビシリーズ『スペースコブラ』など人気作品の制作に参加する。その後、テレビシリーズ『頭文字(イニシャル)D Second Stage』など、話題作の作画監督を経て、近年は、オリジナルビデオアニメ『遙かなる時空(とき)の中で2』など、女性を対象とした作品の監督を務める。代表作品は、テレビシリーズ『まっすぐにいこう。』(キャラクターデザイン・総作画監督)やオリジナルビデオアニメ『アンジェリークtwinコレクション』(監督)、テレビシリーズ『遙かなる時空の中で〜八葉抄(はちようしょう)〜』(監督)など多数。2005年12月17日から2006年2月26日まで、地元の「つなぎ美術館」で「遙かなる時空の中で〜八葉抄〜展 −つなきあき動画(アニメ)的仕事−」が開催された。
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