●桜の木の数にびっくり
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| 市房山はまだ真っ白でした |
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| つぼみはまだ堅いままでした |
市房(いちふさ)ダムへは、九州縦貫自動車道の人吉(ひとよし)IC(インターチェンジ)で降りて、広域農道である通称「フルーティーロード」を50分ほど走ると到着。「フルーティーロード」では、農村地帯を走りながら、球磨(くま)地方の名産であるお茶や果物の畑が広がる景色を楽しめます。
市房ダムは日本三急流の一つである球磨川の上流に造られたダムです。わたしが訪れたのは2月下旬。この日は快晴でダムの水も青々と美しかったのですが、まだまだ「春は名のみ」。市房山の山頂は真っ白に雪をかぶり、冷たい風に桜のつぼみはしっかりと堅いままでした。しかし、驚いたのはその桜の木の数です。大きなダムをぐるりと囲むように植えられた木はとにかく、桜、桜、桜。ダム一帯でその数は約2万本にのぼるとか。しかも、1本1本が大きいのです。市房ダムの完成は昭和35年。昭和37年からここを桜の名所にしようと植林が始まったので、40年以上をかけて成長した桜の大木も多いそうで、(財)日本さくらの会の「日本のさくら名所100選」にも選ばれました。
●物産館で味わう球磨地方の味と桜
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ダム水門からの眺め
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| 球磨川源流御膳 |
ダムを一周する途中立ち寄ったのは、ダム湖畔にある物産館「水の上の市場」です。ここは地元で取れた野菜や果物、球磨地方の保存食として古くから伝わる「とうふのみそ漬け」などの加工食品、焼酎などが売られているほか、レストランも併設されています。ちょうどお昼時だったので「球磨川源流御膳」を注文。うどんのような極太めんに、甘辛く味付けした地鶏や猪肉、山菜がたっぷり入った「おたけさんそば」、ヤマメの煮付け、つやつやに光るおにぎり、そして、いちごのアイスクリームも付いてボリューム満点。レストランにはダムに面して大きなガラス窓があり、真っ青な空、きらきらと光る青いダムの湖面を見ながら食事ができます。桜の花が湖面に覆いかぶさるように咲くころはまた格別でしょう。お店の人に聞くと、桜の見ごろは3月中旬〜4月上旬だそうで、ダム全体がピンク色に染まる景色は、地元の人でさえ毎年感動するそうです。
●公園と桜トンネルドライブ
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桜図鑑園入口です
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| 去年の市房ダム湖畔に咲く、桜の様子 |
物産館から少し東に行ったところに約80種200本の桜が植樹されている「桜図鑑園」があります。去年の台風のせいか、道路側の桜は根元から折れてなくなっているものがありました。しかし山側の桜は、背後の森に守られて無事。ソメイヨシノや八重桜、シダレ桜など、それぞれ開花時季が少し違うので長い期間桜を楽しめそうです。「桜図鑑園」前の公園には、桜はもちろん、フジやスイセンも植えられ、山側から流れてくるきれいな小川やダムの反対側に渡るつり橋もあります。寒かったこの日も、公園は日当たりが良くポカポカとしてとてものどか。白鳥が一羽、気持ち良さそうに湖面に浮かんでいました。
ダムを一周する道は細いので運転には注意が必要ですが、この道はまさに「桜のトンネル」です。ダム側と、反対側の山からも桜の木が覆いかぶさるくねくねと曲がった道を運転をしていると、桜の森の中に突っ込んでいくような感覚になるのです。ピンク色に染まった桜のトンネルドライブは市房ダムならではの桜の楽しみ方です。
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