●難所の峠が桜に埋め尽くされる「高森峠高森千本桜」
阿蘇郡高森町(たかもりまち)は、阿蘇南外輪山の東端に位置し、大分県、宮崎県と接しています。高森町から宮崎県方面へ向かう途中にある高森峠は、別名「九十九(くじゅうく)曲がり」と呼ばれ、いくつものヘアピンカーブが続く難所。普段は、この「九十九曲がり」を迂回する道路の方が交通量は多いようですが、例年4月は別。なぜなら、「九十九曲がり」が一面桜色に染まるからです。「高森峠高森千本桜」と呼ばれるほどたくさんの桜が植えられ、この辺り一帯は、熊本県の桜の名所の一つです。
南阿蘇鉄道高森駅の南方にある「高森湧水トンネル公園」を過ぎると、「九十九曲がり」の看板を発見。近くにいた地元の人に聞くと、「桜の開花はもちっと先ばいた(もう少し先ですよ)」と教えてくれました。満開のころには「なんさま(とにかく)いっぱい人が来る」そうです。桜の時期には少し早かったようですが、とりあえず峠を上り始めました。
●峠で春の阿蘇を一望
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| 「九十九曲がり」に植えられた桜が春になると・・・ |
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| 見事に咲いて美しい景観が広がります(昨年の様子) |
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| 峠からの眺め |
「九十九曲がり」のくねくねと続くヘアピンカーブの両側に桜が植えてあり、その数は約6,000本。枝が道に覆いかぶさって桜のトンネルをつくっています。「九十九曲がり」に入ってすぐに「お花見広場」や句碑のある「句碑公園」があります。開花はまだでしたが、暖かい日差しの下、つぼみが膨らみ、じっと見詰めていると「ぽっ」と花が開くような気がするほど。満開のころには、車を止めてゆっくりと散策したり、お弁当を広げたり、思い思いに桜を愛でることができそうです。道が細いので運転には十分な注意が必要ですが、必見は峠からの眺めです。春がすみに覆われた薄いブルーの空の下、阿蘇五岳はまるで一枚の絵画。ふもとはなだらかな曲線を描き、その手前に水田や畑、集落が広がっています。真下には数え切れないほどの桜の木々の間に、くねくねと曲がる峠道。なんの変哲もないガードレールさえ、その白色が景色に調和して美しく映えます。
●南阿蘇村の物産館
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| ドライブの休憩にぴったりの「あそ望(ぼう)の郷(さと)くぎの」 |
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| デッキから眺める阿蘇五岳 |
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| 木の温もりあふれるウッドデッキ |
「九十九曲がり」の景色を堪能した後、来た道をUターンし、次の目的地、阿蘇郡南阿蘇村(みなみあそむら)へ。今年2月に白水村(はくすいむら)、久木野村(くぎのむら)、長陽村(ちょうようそん)の3村が合併して誕生した南阿蘇村。この南阿蘇村の「あそ望(ぼう)の郷(さと)くぎの」は、東西に長く造られた平屋の建物で、東側にレストラン、西側に地元で採れた野菜や、阿蘇の特産品を売る店があります。中でも素晴らしいのは、建物の北側に造られた広大なウッドデッキ。目の前にそびえる阿蘇五岳との間に、視界を遮るものはありません。デッキで休憩中のライダーたちが笑う声も、デッキ前の広場で遊ぶ子どもたちの声も、どこまでも続く青空に吸い込まれていくようでした。雄大な景色を前に深呼吸、これから咲く桜に気持ちがウキウキとして、心も体もリフレッシュした春の南阿蘇ドライブでした。
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