| 四季折々に、季節感や情緒あふれる郷土の祭りやイベントが、熊本県内各地で行われています。その由来をひもときながら、地域に伝わる歴史や人々の思いを盛り込んだ風物詩を連載でご紹介します。 |
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今月は、大分県との県境の小国町(おぐにまち)の1800年の歴史を持つ杖立(つえたて)温泉で、3500匹の色とりどりのこいのぼりが泳ぐ「杖立温泉鯉のぼり祭り」です。温泉街を2分するように流れる筑後川(ちくごがわ)上空に、全国から集められたこいのぼりが、新緑にたなびきます。(4月5日、19日の2回シリーズ)
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| 山あいの温泉街を鮮やかに彩るこいのぼり |
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| ■杖立温泉街を埋め尽くす3500匹のこいのぼり |
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毎年、4月1日からこいのぼりを3500匹揚げますが、こいのぼりが揚がると翌日から観光客が増えます。今年は、4月1日から5月6日まで揚がります。皆さん「こんなにたくさんのこいのぼりは見たことがない」「すばらしい景色ですね」と口々に話されます。
大分県境にほど近い山あいの温泉地、杖立温泉には、平坦で広い土地がほとんどありません。男の子が生まれて、各家庭でこいのぼりを立てるという光景はまず見られませんでした。地元の家庭に眠ったままのこいのぼりを、筑後川を挟んだ旅館と旅館の間にロープを張って泳がせたのが、「杖立温泉鯉のぼり祭り」の始まりでした。
新緑の季節、さわやかな初夏の風に吹かれて、50〜60匹の色とりどりのこいのぼりが泳ぐさまは、ひなびた温泉街を華やかにしたのです。この光景を多くの観光客に見てもらいたいと、杖立温泉街だけでなく、小国町全体の住民に呼びかけてこいのぼりを集めました。このころ、杖立温泉のおもてなし料理がコイ料理であったことにちなみ、昭和53年から「杖立温泉鯉のぼり祭り」が始まり、今年で28回目になります。
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杖立温泉街にたなびく 3500匹のこいのぼり |
当初は、近隣の住民から提供されたこいのぼりは100匹くらいでしたが、このようにまとまってこいのぼりが泳ぐさまを見ることができるのは珍しかったので、テレビ放送局の天気予報のバックで放映されました。それから、問い合わせや、使わなくなったこいのぼりを提供してくださる方が年々増え、今では全国から集まります。
今年も、夜間はライトアップされますので、夜の温泉街を散策するときにもこいのぼりが楽しめます。
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■全国から注目の「杖立温泉鯉のぼり祭り」 |
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子どもの名前が染め抜かれた こいのぼり |
年を追うごとに、こいのぼりの数が増えると、観光雑誌やテレビで取り上げられ、全国から送られてくるこいのぼりは年間300匹くらいにもなりました。最近では少子化の影響もあり、少しずつ減って年間150匹ぐらいです。各家庭から送られるほかに、有料で、白く抜いたこいのぼりのおなかに子どもの名前を染め抜いた注文品もあり、こちらは多い時で全国から200件ほどの申し込みがあります。こいのぼりを送ったから、または子どもさんの名前が入ったこいのぼりが揚がるからと、毎年楽しみに見に来られる方も少なくありません。
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昨年の5月5日に行われた、 鯉供養祭の様子 |
5月3日から5日までは、メインイベントが開催されます。朝市での小国町の特産品の販売や、杖立の食堂の方などによる飲食の出店が並びます。子どもを対象にしたゲーム大会や小国中学校吹奏楽部による演奏が行われたり、こいのぼりを主役にしたスケッチ大会、アマチュア写真家対象の写真コンテストがおこなわれるなど楽しい催しがいっぱいです。また、5日には、子どもたちの成長祈願祭や傷んで揚げられなくなったこいのぼりの鯉供養祭が行われます。
◆「杖立温泉鯉のぼり祭り」に関するお問い合わせ先◆
杖立温泉観光協会
TEL 0967−48−0206
FAX 0967−48−0644
E-Mail kyokai@tuetate.jp
ホームページ http://www.tuetate.jp
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