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●鞠智城誕生の背景
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| 「歴史公園鞠智城」のシンボル |
豊かな自然に恵まれた、鹿本郡(かもとぐん)菊鹿町(きくかまち)の米原(よなばる)地区を中心として、菊池市(きくちし)にまたがる「歴史公園鞠智城(きくちじょう)」は、多くの研究者や歴史愛好家が注目する広大な城跡です。
西暦663年、大和朝廷は百済再興のため朝鮮半島に大軍を送りましたが、「白村江(はくすきのえ)の戦い」で唐・新羅(しらぎ)連合軍に大敗。この後、大和朝廷は、唐・新羅連合軍の日本侵攻に備え、西日本の要所に国防拠点となる山城を造らせました。九州では、福岡の「大野城」、佐賀の「基肄城(きいじょう)」、長崎の対島の「金田城」がこれにあたりますが、鞠智城もその1つで、これらの城への食料・武器・兵士の補給基地であったとみられています。
●防人たちの哀歌とともに眠り続けた古代山城
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太鼓で連絡を行っていた
八角形の「鼓楼」 |
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| 1,200俵を収納できる「米倉」 |
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| 防人たちの「兵舎」 |
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| 武器を収納していた「板倉」 |
古代史を知る上で重要な価値を持つ鞠智城ですが、日本の歴史書「日本三大実録」にある元慶3年(879年)の記述を最後に、国史からこつぜんと姿を消し、その所在地も不明のままになっていたそうです。そして、昭和42年からの県による発掘調査の結果、ここ菊鹿町米原地区一帯が「鞠智城跡」であると認定されました。その後も、さらなる調査の継続とともに、全盛期の景観の復元を目指しています。
現在、最上階に太鼓を置いて連絡を行っていたと考えられる八角形の「鼓楼(ころう)」、米の保管庫の「米倉(こめぐら)」、鞠智城を守る防人(さきもり)たちが寝起きしていたと考えられる「兵舎」、武器庫と考えられる「板倉(いたくら)」が復元されています。
一つ一つ見ながらゆっくり奥へと進むと、「展望所」の道しるべ。緩やかな坂を上るうちに、ひときわさわやかな空気を感じます。眼下に広がる熊本北部一帯の景色は、緑また緑。「防人たちが見た当時の景色はどうだったんだろう」としみじみ思いました。昼間の景観も素晴らしいのですが、夜になると復元された建物がライトアップされ、青空の下で見る時とはまた違った幻想的な雰囲気を醸し出すそうです。
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| 温故創生館 |
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| 防人たちの暮らし |
敷地内にある「温故創生館(おんこそうせいかん)」では、数々の展示品や映像で、鞠智城の歴史をはじめ、さまざまなことを知ることができます。特に心を打たれるのは、防人たちの生活の様子です。家族と離ればなれになり、いつ命を落とすかもしれない厳しい生活が、残された「防人の詩」に詠まれています。
「朝な朝な 上がる雲雀になりてしか
都に行きて早還り来む」
(いつも朝になれば、空へ舞い上がるヒバリになりたい。家族のいる都へ飛んで行って、またすぐに帰って来よう)
●「あんずの丘」で菊鹿町を満喫
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| あんずの丘「ふれあい広場」 |
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| 「あぷりぃ」 |
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| 「あぷりぃ」内は採れたて野菜でいっぱい |
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| 押し花館やハーブ館が並びます |
鞠智城近くの観光スポット「菊鹿町特産工芸村あんずの丘」へと向かいました。
広々とした敷地の中には、たくさんの施設があります。到着して最初に目に入るのは、子どもたちに大人気の「ふれあい広場」。アスレチック遊具も充実しており、ボードを持ってくれば草スキーも楽しめます。駐車場のすぐそばには、農産物直売所「あぷりぃ」が。採れたての新鮮野菜やフルーツがいっぱいです。特産品のくりも、今が旬。お客さんが途切れることなく出入りし、活気にあふれていました。ここを出て上の方へ歩いて行くと、しおりなどの押し花作品作りが楽しめる「押し花館」や陶芸体験ができる「伝承工芸館」、ほかにもハーブクッキー作りが人気の「ハーブ館」や、なんとへちまで花瓶などを作るへちま加工体験ができる「へちま館」などが並び、丸1日たっぷりと楽しめます。実はわたし、かなりの“あんずの丘リピーター”。何度来ても、家族全員大満足で過ごせる場所です。
菊鹿町は、ほかにも温泉や渓谷など、見どころがいろいろ。たくさんの人にいろんな感動を味わってほしいです。 |
| ◎読者リポータープロフィル |
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ペンネーム:くらさん(宇土市)
おいしいものと楽しいことを探して家族で出掛けることが多いという「くら」さん。
今はハーブ栽培と、育てたハーブを使ってのお菓子・パン作りに凝っています。 |
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