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第254号(2006/5/11) 次号
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県庁ってなんばしよっと課な?

 熊本県庁各課の業務内容などについて紹介するコーナーです。
現在取り組んでいる事業や課題などについて担当課長にインタビューしたものを、隔週でご紹介します。
 
未来に続く県土づくり 
〜九州新幹線鹿児島ルート全線開業に向けて〜

 
 
今回は、地域政策課の梅本茂課長にお話を伺いました。

地域政策課は、どういうお仕事をしているのですか?
 
 一言で言うと「未来に続く熊本の地域づくり、県土づくり」です。平成23年春に予定されている九州新幹線鹿児島ルートの全線開業を、熊本県を全国に向けてアピールする絶好のチャンスととらえ、活力と魅力ある熊本を創りあげようと、県民の皆さんと一緒になって、取り組んでいます。
 

具体的には、どのような取り組みですか?
 
平成23年春前線開業予定の九州新幹線鹿児島ルート   取り組みの第一点は、「新幹線くまもと創り」です。昨年6月に「新幹線くまもと創りプロジェクト推進本部」を設立し、実務家や専門家にも入っていただき、民間と行政が一体となってプロジェクトを推進しています。新幹線の開業効果を着実に高めるためには、「交流」「雇用」「定住」という3つの視点を強く意識する必要があります。この3つの視点を新幹線を活用した地域づくりの柱に掲げました。「交流」は、さまざまな形の“来訪者を呼ぶ”ということです。博多から熊本まで35分、関西圏からは3時間弱で結ばれるという、時間短縮効果により、商圏の拡大や観光、ビジネスなどでの人の動きが活発になることが期待されます。「雇用」は“産業の振興”を意味します。時間短縮効果によって都市間の産業競争は激しくなると予想されます。そのため、農産品のブランドづくりをはじめとした食文化の形成、それを味わっていただく調理法、場所、もてなしに至るまで、さまざまな工夫と新しい展開を専門家の方々と検討していきます。「定住」とは、交通の便が良くなる熊本に移り住んでいただくということです。おいしい水や阿蘇、天草をはじめとした自然、ユニバーサルデザインと温かいホスピタリティーがたくさんある熊本で、豊かな暮らしを満喫していただけたらと考えています。
 取り組みの第二点は、新幹線の駅ができる、玉名、熊本、八代、水俣の縦のラインだけでなく、阿蘇方面、天草方面、人吉・球磨方面などへの横の広がりを持たせるということです。そのため、「新幹線くまもと創りプロジェクト推進本部」には、熊本県を11ブロックに分けて、地域づくりを行う地域推進本部を設置しています。ここ数年、効率的な行政を行うために県内各地で市町村の合併が行われました。合併後の対策として、行政の中心が置かれた所の周辺部の活性化、そのコミュニティや文化を今まで以上に大事にしたいと思っています。「新幹線くまもと創りプロジェクト」をうまく利用して、県内外に向けて、各地の地域コミュニティから情報発信し、より元気な“地域”であり続けてほしいのです。
菊池観光案内人 観光ボランティアガイド)による案内の様子 菊池地域で進めている「温故知新でヒーリング」プロジェクト 取り組みの第三点は、熊本都市圏の振興です。熊本駅を中心とした副都心構想、熊本城築城400年のイベントの実施、中心市街地の商店街振興、周辺町村と一緒になった“まちづくり”をどのように行うかなど、熊本都市圏の将来像を熊本市などと共に、つくっていきたいと考えています。
 こうした取り組みを通して、九州新幹線の開業に伴い訪れる方々に向けて個々の地域の魅力や特徴を情報発信していきます。県民の皆さんには、ご自分のお住まいの地域に誇りを持ち続けていただきたいと思います。
 

 

「新幹線くまもと創りプロジェクト」による地域づくりで、大事な点は何ですか?
 
 大事なポイントは二つです。まず一つは、平成23年の全線開業までに、熊本の魅力が十分に伝わるよう“地域づくり”を完了させることです。つまり、「これから5年間で仕上げる」という期限があるのです。「新幹線くまもと創りプロジェクト」には161ものプロジェクトがあります。これから5年間で完了させるには、相当なエネルギーがいるのです。「みんなで力を合わせて取り組んで、今まで大事にしてきた熊本の魅力を伝えましょう、見てもらいましょう」という、県民の皆さんと行政とが一体となった、大きな“うねり”が必要なのです。

 二つ目は、「マーケットの拡大」を意識し、どう活用するかということです。福岡をはじめ片道1時間以内で交流できる範囲の人口は、新幹線が整備される前の5倍以上の約600万人に増えると予想されています。3時間以内では大阪もエリアに入ってきます。ベロタクシーの運行 熊本地域で進めている駅都心間協働まちづくりプロジェクト ※ベロタクシーとは、自転車タクシーのことで、ゆとりをもって、楽しみながら移動できる二酸化炭素を出さない交通手段です。この新しいマーケットをいかに取り込み、わたしたちの経済活動に有効につなげるかが課題です。県民の皆さんの“生業(なりわい)”に直結しているプロジェクトなのです。例えば旅館の場合、従業員の教育やもてなしの研究、熊本ならではの食事の提供など、工夫を凝らすことで、マーケットの拡大を図ります。また、このマーケットの中からリピーターとして熊本を訪れ、さらに、暮らしていただけるならば、その効果は相乗的に拡大するものと考えています。そのためには、サービスやものづくりの質を上げていかなければいけません。
 
「新幹線くまもと創りプロジェクト」は、昨年からみんなで知恵を出し合いまとめた企画ですが、これが最終案ではありません。これにどんどん付け加えたり変更したりして、常に動いていくプロジェクトなのです。県民の皆さんのお知恵をぜひともいただきながら、進めていきたいと思っています。
 

九州新幹線鹿児島ルートの全線開業に合わせて、県民と行政が一緒になり、熊本の魅力を高め、それを発信しようとされていることが大変良く分かりました。今日はありがとうございました。
 
「新幹線くまもと創りプロジェクト」はこちら
http://www.pref.kumamoto.jp/traffic/sinkansen_kumamoto/index.html
 
 


(問)熊本県地域振興部地域政策課
TEL 096−333−2134
FAX 096−381−9001
ホームページアドレス
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