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第260号(2006/6/22)
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県庁ってなんばしよっと課な?

 熊本県庁各課の業務内容などについて紹介するコーナーです。
現在取り組んでいる事業や課題などについて担当課長にインタビューしたものを、隔週でご紹介します。
 
「もしもの時の対策を行い、県民のいのちと生活を守る
〜健康にリスクゼロはない!〜」


 
 
今回は、健康危機管理課の横手隆英課長にお話を伺いました。

Q:これまでの健康危機管理課と食品衛生課が一つになって、新たな「健康危機管理課」になったそうですね?
 
 はい。新たにできた健康危機管理課には、健康危機管理業務の総合調整を担当する「総務・調整班」と感染症対策を担当する「感染症対策班」、食中毒など食品による健康危害の防止を担当する「食品衛生班」、BSEなど畜水産物の衛生管理から動物愛護までを担当する「乳肉衛生班」があります。人間の健康を害するウイルスや細菌などから、県民の生活を守るために、健康面の総合的な危機管理対策を行っています。
 その中で、特に力を入れて取り組んでいるのが、「導火線に火がついた状態」といわれる新型インフルエンザ対策と、若年層の性感染症に関する啓発活動です。このほか、熊本の夏はとても蒸し暑く、体力の低下に伴う食中毒の発生も懸念されますので、6月から8月にかけては、食中毒対策も重要な課題として取り組んでいます。
 

Q:新型インフルエンザ対策について詳しく教えてください。
 
鳥インフルエンザウイルスから新型インフルエンザウイルスが発生する可能性のある過程を図に表しました。 新型インフルエンザとは、これまで人の間で流行したことのない型のインフルエンザです。近年「H5N1」という型の鳥インフルエンザウイルスが、人へ感染しやすいウイルスに変異し、新型インフルエンザとして発生するのではないかと恐れられています。現在のところ、新型インフルエンザウイルスは発生していませんが、鳥インフルエンザウイルスに感染した鶏と濃密に接触することで、鳥インフルエンザが人に感染する事例が増えていることから、新型インフルエンザウイルスが発生する可能性が高まっていると考えられています。これまで、鳥インフルエンザは41カ国で発生し、10カ国で人への感染が確認され、224人が感染し127人が死亡しています。(平成18年5月29日現在)
2カ年計画で備蓄を計画している、抗インフルエンザウイルス薬「タミフル」 国では、国民の4分の1が感染した場合を想定し、行動計画を作っています。県でも平成17年12月に「新型インフルエンザ対策行動計画」を策定しました。この計画の中で、抗インフルエンザウイルス薬である「タミフル」を、来年度までの2カ年計画で、本県の目標量(15万4千人分)を備蓄するよう計画しています。
 新型インフルエンザはまだ人に感染していないので、「誰にも免疫力がなく爆発的に感染するのでは」「感染すると重症化し、死亡率が高くなるのでは」と心配されるかもしれませんが、必要以上に心配することなく、流行に備えた準備や注意をしておくことが重要です。例えば、通常の、人の間で感染するインフルエンザ予防対策と同様に、日ごろから手洗いやうがいを徹底し、それを習慣付けること、それも一つの備えです。また、インフルエンザウイルスに勝つ体力づくりも大切です。こういったことは、知識としては知っている人が多いと思いますが、知識だけでなく、必ず実行することが大事なのです。意識付けをし、実践するよう心掛けましょう。健康にリスクゼロはありません。まずは危機の発生を抑え、万が一発生したら、拡大を抑えることが大切です。

Q:性感染症の患者が低年齢化していると聞きますが?
                                     
 10代〜20代の若者を中心に性感染症患者が増えてきています。特に性器クラミジア感染症は、昨年740人の感染者のうち、148人が10代、431人が20代と8割弱が若年層です。このような実態を受けて、県では、性感染症や性に関する総合的な知識を持ってもらおうと、各保健所で学校に出向いて啓発講座などを行っています。以前は、大学や高校に出向いて行っていたのですが、最近では中学生を対象にしており、場合によっては小学校に出向く場合もあります。
 エイズを正しく理解し、積極的に検査を受けることを啓発するポスター 特にエイズに関しては、啓発活動を強化しています。以前から、毎年12月1日の「世界エイズデー」を中心に啓発活動をしてきましたが、今年から全国的な取組みとして、6月1日からの1週間を「エイズ検査普及週間」とし、この期間は県の検査体制などを知っていただく活動を行いました。半年に一度エイズについて考えるということ、そして、夏に向けて開放的になる時期に、中・高校生を対象に啓発活動を行うのに良い機会だと思います。県内の保健所では、即日検査や一部で夜間検査を行うなど、少しでも検査を受けやすい環境づくりに努めています。
 今後も、エイズをはじめ性感染症に関しては、関係団体と連携して、積極的に啓発活動を行っていきたいと考えています。学校への出前講座に併せて、テレビコマーシャルやパンフレットの配布なども行っていきます。新型インフルエンザ同様、県民の皆さんには、正しい知識を持ち、意識付けをして行動していただきたいと願っています。
 

 

Q:これから食中毒が発生しやすくなりますが、予防するポイントを教えてください。

 食中毒予防の三原則は、「清潔・迅速・加熱または冷却」です。食中毒菌の中にO−157がありますが、これを逆から読んで「75℃で1分間加熱すると(細菌が)0(ゼロ)になる」と語呂合わせで覚えると良いでしょう。この「75℃で1分間加熱」は、O−157に限らず、肉類に発生しやすいカンピロバクターなどにも応用できます。ただし、食品の表面だけでなく中心部まで75℃にすることがポイントです。特に、ハンバーグなどミンチ肉を使った料理や加工肉の調理では、中まで火が通っていることを確認しましょう。
 また、夏に多く発生するのが、海水中にいる「腸炎ビブリオ」による食中毒です。この菌は、真水に弱いので、調理する時は、水道水でよく洗い流すことをお勧めします。
 そのほかに、一昨年の秋から流行したウイルス性食中毒として、「ノロウイルス」による食中毒があります。冬場にピークを迎える食中毒ですが、一年中発生する可能性がありますので注意が必要です。ノロウイルスに対しては、85℃で1分間加熱してください。いずれにしても、食中毒予防の3原則を実践し、食中毒を未然に防止するよう心掛けてください。


 「健康にリスクゼロはない」と言われる中、未然に危害の発生を抑え、万が一発生した時に拡大を防止し、再発を防ぐためにさまざまなことに取り組まれているんですね。健康に生活するには、知識を得るだけでなく、それを実行することが大切だということがよく分かりました。今日はありがとうございました。
 
「新型インフルエンザ対策について」はこちら

http://www.pref.kumamoto.jp/health/tori_Influenza/index.html
 
「性感染症情報」はこちら
http://www.pref.kumamoto.jp/health/infection/index.asp
 
「エイズについて」はこちら
http://www.pref.kumamoto.jp/health/aids/index.html
 
「食中毒対策について」はこちら
http://www.pref.kumamoto.jp/health/poisoning/index.html


(問)健康福祉部健康危機管理課

TEL:096−333−2238
FAX:096−383−1434
電子メール:kenkoukiki@pref.kumamoto.lg.jp

 


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