| ●今回は、少子化対策課の矢田貝泰之課長にお話を伺いました。 |
今年の4月から、少子化対策推進課と子ども家庭福祉課が一つになって「少子化対策課」になったそうですね?
はい。少子化対策課には、保育の推進に関することを担当する「総務・保育推進班」と少子化が進む中で新しい政策に取り組む「次世代育成支援班」、子どもの家庭福祉の向上に取り組む「子ども福祉班」、母または父親のみの家庭を支援する「ひとり親家庭福祉班」があります。次世代に向けた子どもの育成支援から、児童虐待防止対策やひとり親家庭に関することまで、幅広く、子どもの福祉の向上に取り組んでいます。
少子化の問題は新聞やテレビなどでも数多く取り上げられていますが、熊本県の状況はどうですか?
女性が一生の間に生む子どもの平均数(合計特殊出生率)をみると、平成17年では、全国平均が1.25に対し、熊本県は1.42となっています。全国では8番目に高い数値となっていますが、10年前(平成7年)は1.61ですから、本県でも少子化は確実に進んでいます。
このような中で、先日、全国知事会「次世代育成支援対策特別委員会」の委員長を務める潮谷知事は、社会保障給付費における児童・家族関係給付の充実などを内容とする「次世代育成支援対策に関する提言」を国に提出し、国を挙げての次世代育成支援の取り組みを求めました。そして、県では、子育てを地域ぐるみで支え合う意識を広め、取り組みの輪をさらに広げていくために、今「くまもと子育て応援の店・企業推進事業」に取り組んでいます。
「くまもと子育て応援の店・企業推進事業」とはどのような事業ですか?
子育て家庭を応援する店舗、企業などを広く募集・登録し、その活動を広報・支援する取り組みです。
昨年3月に、本県の次世代育成支援対策の基本となる熊本県次世代育成支援行動計画「くまもと子育ち・子育て応援大作戦」を定めました。その中で熊本の目指す姿として掲げている「地域ぐるみで支え合う子ども・子育てにやさしいくまもと」の実現に向けて取り組むものです。7月からご協力いただく店舗や企業を応援団として募集し、10月から応援団の活動を開始します。
これまでの「子育て支援」は、行政を通じて保育所やNPO団体がサポートする形はありました。県が目指す「地域ぐるみで支え合う子育て」は、さまざまな形で県民の皆さんが子育てを支えていくものです。そこで、地域の店舗や企業に呼びかけて子育て応援団を増やしていこうと考えました。子育てを応援する店舗や企業として登録いただくと、「九州子育て応援シンボルマーク」が入ったステッカーを交付します。このステッカーが張ってある店舗や企業は「子育てを応援しています」という目印となり、子育て中のご家庭は、それぞれの店舗や企業が行う割引きや特典などのサービスを受けられます。
募集している応援団とはどのようなものなのですか?
応援団の種類は3つあります。
一つ目は、「子育てとくとく応援団」。就学前の子育て家庭を対象に、料金の割引きや特典サービスなどを提供する応援団です。子ども連れであることが条件ですが、お店によっては子育て家庭であることが確認できる証明書などの提示でサービスを受けることもできます。この応援団は九州北部5県(福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県)の共同事業として10月にスタートします。昨年度、石川県や奈良県で同じ取り組みが始まりましたが、複数の県が連携して行うのは、九州北部5県が初めてです。
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二つ目は、「子育てあったか応援団」。子どもの遊び場や休憩所、おむつ替えコーナーの無償提供など、子育て家庭が外出しやすい環境の整備や、この事業の取り組みをPRをする応援団です。県内では、人吉市の商店街ですでに活動しているところがありますが、成功事例や利用者の意見などを紹介してメリットを訴えていきたいと思います。こうした所では、実際、小さい子ども連れの保護者から、「子育て応援のステッカーなどの目印があると、店に入りやすい」という声が上がっているようです。
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三つ目は、「子育て従業員応援団」。企業などが仕事と子育ての両立を支援するために従業員の子育て環境を整備するものです。この応援団は商工観光労働部労働雇用総室が中心となって呼び掛けます。
各応援団には九州子育て応援シンボルマークの入ったステッカーを交付し、店舗や企業の事務所などに張っていただきます。1軒でも多くの店舗や企業などに応援団になっていただけるよう参加を呼び掛けていきたいと思います。 |
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子育て家庭にはとてもありがたい制度なので、たくさんの店舗や企業の参加があると良いですね。
はい。九州子育て応援シンボルマークは、商品や広告、パンフレットなどにも利用できます。また、「くまもと子育て応援の店・企業推進事業」のホームページの中で、登録いただいた店舗や企業の取り組みを広く紹介していきます。お店のイメージアップにもつながりますので、多くの店舗や企業に参加していただきたいと思います。
それにはまず、「九州子育て応援シンボルマーク」があるお店が応援団だということを皆さんに知っていただきたいですね。このマークや取り組みが浸透し、店舗や企業でも「うちも参加しようか」という機運が高まって、活動の輪がどんどん広がっていくことを願っています。
今や社会的に大きな問題となっている少子化。安心して子どもを生み育てることができる地域社会の実現を目指して具体的な活動に取り組まれていることがよく分かりました。今日はありがとうございました。
「くまもと子育て応援の店・企業推進事業」はこちら
http://portal.kumamoto-net.ne.jp/kosodate-ouen/
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