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第320号

2007年8月16日

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県庁ってなんばしよっと課な?

 熊本県庁各課のタイムリーなイベントなどを隔週でご紹介するコーナーです。
 

有明海(ありあけかい)・八代海(やつしろかい)の
再生に向けて
〜見つめ直そう「宝の海」〜


 
今回は、有明海・八代海の再生に取り組む環境立県推進室にお話を伺いました。

:まず、有明海と八代海について教えていただけますか。
   有明海と八代海は、どちらも海の大きさに比べて外海に開かれた口が大変狭い形をしているという特徴があります。このため、ほかの海域よりも海水の入れ替えが悪く、また、生活排水など陸域からの影響も受けやすいため、海の環境の悪化が心配されています。ほかにも、大きな干満差や広大な干潟、湾の奥部の海水に強い濁りがあるなど、特有で貴重な環境と特異な生態系を持っています。

 有明海・八代海に広がる広大な干潟は、有機物を分解し水質浄化の役割を果たしています。また、日本ではこの海域にのみ生息するムツゴロウなどの珍しい生き物が多く見られるほか、渡り鳥の休息や栄養補給の場となるなど重要な場所となっています。

 さらに、その干潟や浅海(せんかい)では、アサリ漁業やノリ養殖などが行われ、わたしたちに海の恵みをもたらしています。

 


:その有明海・八代海で、今、どのような問題が発生しているのですか。
   平成12年に八代海で大規模な赤潮が発生し、養殖漁業に大きな被害が生じました。有明海では、発生した大規模な珪藻(けいそう)赤潮による養殖ノリの色落ち被害がありました。
 その後、大きな漁業被害は発生していませんが、いまだに赤潮が多く発生し、長期化の傾向にあることや、漁獲量が減り続けていること、また、潮流の低下や海の底が泥っぽくなってきていることなど、難しい課題が山積しています。


 
:環境立県推進室では、どんな対応をしているのですか。
   平成12年の漁業被害を受けて、平成14年に国が「有明海・八代海を再生するための特別措置に関する法律」を制定しました。その法律に基づき、翌年から、「有明海・八代海再生に向けた熊本県計画」を作り、「海域環境の保全・改善」と「水産資源の回復等による漁業の振興」という2つの大きな目標を立て、山から川、海にわたる取り組みを関係課が連携しながら進めています。
 特に、浄化槽など生活排水処理施設の整備、工場・事業場排水の監視・指導、環境保全型農業の推進、畜産排せつ物の適正処理、水とみどりの森づくり税の活用などによる森林の整備などの海域環境の保全・改善に取り組んでいます。また、藻場造成や作れい(*1)などによる沿岸漁場の環境改善および種苗(*2)放流、資源管理などによる水産資源の回復などに取り組んでいます。
 環境立県推進室では、これらの取り組みの総合的な調整を行うとともに、普及啓発や関係機関との連携にも努めています。

*1・・潮通しが良くなるよう、浅海に水路を掘ること
*2・・放流や養殖などに使われる魚介類の幼魚

「有明海・八代海の再生に向けた熊本県計画」はこちら
http://www.pref.kumamoto.jp/eco/saisei_plan/index.html
 
   海にとって重要な干潟や藻場の再生を進めるため、平成16〜17年度に、データの収集などの各種調査を行うとともに、大学の有識者などでつくる検討委員会を設置しました。また、漁業者や地域の方々と意見や情報の交換も行いながら検討を重ね、平成18年3月に、再生方策などを示した「有明海・八代海干潟等沿岸海域再生検討委員会報告書」をまとめました。

「有明海・八代海干潟等沿岸海域再生検討委員会報告書」はこちら
http://www.pref.kumamoto.jp/eco/saisei_plan/saiseikentou_1.htm

○セミナーのご案内
 地域の方々に、有明海・八代海の再生に向けた取り組みに対する理解を深めてもらうために、講演と地域での取り組み事例の発表を行います。皆さんの参加をお待ちしています。

−有明海・八代海再生セミナー−
 日 時   9月22日(土)13:00〜15:00
 会 場   ながす未来館(玉名郡長洲町)
 
   ※ 参加費無料
 内 容  
  ・ 講演
  ・ 事例発表
     海岸域や河川域、
     森林(平野)での取り組み
     
 
:最後に、有明海・八代海の再生のためにわたしたちにできることはありますか。
   皆さん一人一人の行動が、有明海・八代海をより良くし、未来に継承する大きな力となります。この宝の海を守るため、身近なことから始めていただければと思います。

○ 台所では食べ残しや植物油を流さないようにしましょう。 ○ 洗濯、洗車では、洗剤の使い過ぎに注意しましょう。
○ ゴミのポイ捨てはいけません。清掃活動などに参加し、川や海をきれいにしましょう。 ○ 買い物をするときは、できるだけ環境に配慮された食べ物を選びましょう。
○ 下水道や集落排水施設が整備されている地域では、速やかに接続しましょう。 ○ 生活雑排水を流さないように合併処理浄化槽を設置しましょう。
○ 浄化槽は定期的に保守点検や清掃しましょう。 ○ 森林は水をはぐくみ、山地崩壊を防ぐなどさまざまな働きがあります。植林活動などに参加して森林を守りましょう。

 今年の3月には、自分たちにできる環境に優しい取り組みなどを紹介したパンフレットを作成しています。


「有明海・八代海の再生に向けた環境学習・啓発パンフレット」はこちら
http://www.pref.kumamoto.jp/eco/ariake-yatsushiro/index.html
 


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お問い合わせ先
 環境政策課 環境立県推進室 有明海・八代海再生推進班
TEL 096−333−2264
FAX 096−383−0314
電子メール kankyouseisaku@pref.kumamoto.lg.jp