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●今回は農林水産政策課の瀬口豊課長にお話を伺いました。
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農林水産政策課ではどのような仕事をしているのですか?
熊本県の農林水産業全体の企画調整や、優良農地の確保を図るための制度の運用、水とみどりの森づくり税に対する理解や関心を深めていただくための周知などを行っています。また、昨年度から「挑戦と連携」をキーワードに、生産者と消費者が一緒になって熊本の農業を発展させていこうと「元気人気くまもと農業運動」に取り組んでいます。今年度は、この運動の一環として、新たに「もう一口!大きくなろうキャンペーン」に取り組みます。
「元気人気くまもと農業運動」とはどのような取り組みですか?
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「元気人気くまもと農業運動」の ロゴマーク |
一言で言うと、生産者と消費者が一緒になって、くまもとの農業を元気にしていこうという運動です。これを進めるに当たって、「くまもと農業の元気づくり」「くまもとグリーン農業」「くまもと食・農ルネサンス」という3つの柱を掲げて取り組んでいます。
「くまもと農業の元気づくり」ではどのような成果が上がっていますか?
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県のオリジナル品種のイチゴ 「ひのしずく」 |
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県のオリジナル品種の鶏肉 「天草大王」 |
個性ある農産品や地域特産品など、特色のある農産品づくりを進めていますが、県のオリジナル品種であるイチゴの「ひのしずく」、ナスの「ヒゴムラサキ」、鶏肉の「天草大王(あまくさだいおう)」などは、市場で高い評価を得て、生産拡大が進んでいます。温州みかんでは、昨年度「肥のみらい」が育成され、9月下旬〜12月末まで県オリジナルみかんのリレー出荷体系が整ったところです。
また、熊本ではグルテンの多いパン用小麦の栽培は難しいといわれていましたが、オリジナル品種「ミナミノカオリ」の開発で、おいしいパンが焼ける小麦が栽培されるようになり、昨年度、県産小麦100%の食パン「肥後の麦畑」がデビューしました。
「くまもとグリーン農業」はどうでしょうか?
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熊本型特別栽培農産物 「有作くん」認定シール
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「黄色防ガ灯」で虫を 寄せ付けないようにしています |
有機農産物や特別栽培農産物などの安全な農産物づくりや、耕畜連携(※)などを進めています。
食の安全や環境を重視した農業にいち早く取り組み始めており、減農薬や減化学肥料などに取り組むエコファーマーは全国でもトップクラスです。熊本型特別栽培農産物「有作くん」の認定制度を設け、県が定めた生産基準(土作りを基本に化学合成農薬や化学肥料を極力減らした栽培法)を守って計画的に栽培された農産物には「有作くんシール」を貼って出荷しています。さらに、虫が嫌う「黄色防ガ灯」を利用して農薬を減らしたり、天敵やフェロモンなどを利用したりして、環境保全を重視した農業の普及を進めています。
※農作物を生産する農家の稲わらを畜産農家が飼料として利用したり、家畜排せつ物由来のたい肥を農作物を生産するための土づくりに利用したりする取組み
「くまもと食・農ルネサンス」はどうでしょうか?
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地産地消協力店の目印シール |
地産地消や食文化の継承、都市と農村の交流を進めて、生産者と消費者の共生関係づくりに取り組んでいます。地元で生産された農産物を地元で消費する地産地消への消費者の関心は高く、調査では85%以上の方が「関心がある」と答えています。地産地消を進めるに当たっては、地産地消に協力していただける物産館・販売店などを「地産地消協力店」として指定しています。平成18年度は飲食店や旅館まで幅を広げて募集し、合計で430店舗を指定しました。旬の食材を料理に出したり、そのレシピを提示したりして、生産者と消費者の橋渡しの役割を担ってほしいと思っています。食文化の継承については、地域の食文化を継承している人たちを「くまもとふるさと食の名人」として認定し、現在227人の方々が活躍中です。
そのほかに、県産農産物やそれを使ったレシピ、イベント情報を掲載したホームページ「熊本県地産地消サイト」の運営や、毎月第2週目の金・土・日に、農山漁村に行って農林水産業を体験したり、旬の農産物を食べたりすることなどを呼びかける「うまか〜!くまもと元気の日」の展開に力を入れています。
運動の地域への広がりという点ではどのような成果がありましたか?
この運動は、3つの柱を軸として、各地域振興局などに、11の地域推進本部を設置して取り組んでいます。
さらに、地域の主体的な取り組みを進めるため、生産者と消費者、食品産業、観光関係者などがパートナーシップによる新たな取り組みにチャレンジすることを支援する「チャレンジ支援事業」を行っています。平成17年度は19の取り組みが行われました。例えば、熊本市の河内町(かわちまち)では、青みかんをジュースにした新商品を開発し、デザートや料理に使われ、東京のホテルで行われた「くまもとフェア」でも大変好評を得ました。水俣(みなまた)市では、障害者施設と連携したサラダたまねぎの栽培が行われ、収穫したたまねぎで肉まんを作るなど、加工品も開発されました。
このほかにも、大手企業の社員食堂で地元産品を料理に使ってもらったり、温泉組合と提携し、加工品を作ったりするなど、幅広い分野でパートナーシップを組んでの活動が進んでいます。
「もう一口!大きくなろうキャンペーン」について教えてください
「もう一口!大きくなろう」とは、生産者は消費者にもっとおいしい農産物を届けようと頑張り、消費者はその農産物をもう一口、大きく口を開けて食べようというように、生産者と消費者が共に手を取り合って運動を盛り上げようという意味が込められています。昨年からの取り組みである「うまか〜!くまもと元気の日」の趣旨をさらに多くの人に知ってもらうことを目的に、11月を推進月間として活動しています。
具体的には、地産地消協力店と連携したキャンペーン企画を行っています。430店の協力店にはロゴマーク入りのぼり旗やステッカーが掲示されていますので、是非お出掛けください。各店独自の取り組みが体験できます。
また、市町村や農林水産業団体と連携し、この運動を広げます。11月11日(土)〜12日(日)に農業公園カントリーパーク(合志市)で行われる「農業フェア」をはじめ、各地域で開催される50のイベントが本運動と連携を図り、各会場などにポスターやのぼり旗の掲示をします。さらには、地産地消を県民の視点で進めるために平成14年に設立された「くまもと食・農ネットワーク」でも、期間中、生産者による交流会や料理教室が開かれます。
「もう一口!大きくなろうキャンペーン」について、詳しくはこちら
http://cyber.pref.kumamoto.jp/chisan/content/asp/genki/menu.asp
多くの皆さんが「もう一口!大きくなろうキャンペーン」に関心を持つといいですね
地産地消に興味のある人は多いのですが、地産地消協力店のことを知っている人はまだ少ないようです。イベントや広報を通じて、協力店自体のことやその活動内容なども広く伝えていきたいと思います。そして、地産地消を体験した人が、さらに多くの消費者や食品産業、観光関係者へと伝えていただき、地元産への愛着や、本県農林水産業への理解の輪が広がることを期待しています。
特色のある農産品を作り、それをアピールするためにさまざまなことに取り組まれているのですね。わたしたちも、地元産の旬の食材を、おいしく食べる工夫など、身近なところから取り組んでいきたいと思います。今日はありがとうございました。
お問い合わせ先:
農林水産部農林水産政策課
TEL 096-333-2364
FAX 096-383-3270
E-mail norinsuisan@pref.kumamoto.lg.jp