●今回は、河川課の渡邊俊二課長にお話を伺いました。
河川課はどんな仕事をしているのですか?
一言で言うと、河川と海岸の整備・管理です。
熊本県には一級河川(※)が259あり、距離にすると1,733キロメートル、その中で県が管理している部分が1,428キロメートル。二級河川(※)は148あり、距離にして640キロメートルあります。また、海岸は1,100キロメートルの海岸線があり、このうち123キロメートルを県で管理しています。
具体的には、河川については、防災のための治水・洪水対策やダムの建設、海岸については、高潮や津波などから人命や財産を守るための整備を行っています。また、河川や海岸の不法占用やゴミなどの不法投棄の監視もしています。
| 一級河川: |
災害防止や上水道など水の利用面から見て、国民の生活上特に重要な河川。 |
| 二級河川: |
一級河川以外で、災害防止や上水道など水の利用面から見て、
国民の生活上重要な河川。 |
熊本って河川の数が結構多いのですね。そう考えると河川対策って重要なんですね。
「川を治める者は国を治める」という言葉が昔からあります。古くから河川対策というのは、重要なことなんです。川は、わたしたちの暮らしに非常に身近な存在ですよね。だから県民みんなで川を守っていくという意識を持つことが大事なんです。行政が行う治水や洪水などの安全対策のほか、県民の皆さんにも身近なやり方で川を守っていってほしい。そこで今年度から、「くまもとマイ・リバー・サポート」という事業を始めました。
「くまもと マイ・リバー・サポート」とはどういう事業なんですか?
県が管理している川の美化活動を行うボランティアへの支援です。ボランティアで川や川岸の除草・清掃や花の植栽をされている方々がいらっしゃるのですが、その方々の活動を積極的に支援していこうというものです。具体的には、軍手やゴミ袋など美化活動に必要な用具の支給、活動中の傷害保険、活動をPRする標識看板の設置といった支援を行います。
現在、玉名郡長洲(ながす)町、八代(やつしろ)市、本渡(ほんど)市の3つの団体と協定を結び、活動に取り組んでもらっています。今年度は、22団体の参加を目標に、募集をしていますので、みなさん気軽に問い合わせてください。そして、川への興味を持っていただきたいと思います。
この活動を通して、川がきれいになるのはもちろん、「みんなの川なんだからみんなで守っていこう」という意識が広がればいいなと思います。行政ですべてをやるのではなく、地域の人たちと協力してやっていくパートナーシップが大切だと考えています。地域の皆さんの主体的な活動が、ゴミの不法投棄などを少なくし、川を美しくするとともに、マナーの向上にもつながっていくのではないかと期待しています。
こういう事業を通して、川や海の環境を自分たちで守っていこうという意識や、そのボランティア活動の輪が広がっていくといいですよね。
毎年7月に実施している『河川・海岸愛護月間』では、小学5・6年生を「一日河川巡視員」に任命して、河川の水質調査や水生生物の観察、パトロールを行ってもらっています。これも目的は同じで河川の役割や大切さを体感してもらおうというものなんです。
川のことばかりで、「じゃあ海は?」と言われそうですが、川が流れ着くところが海です。海をきれいにするには、まず川をきれいにしなければならないわけです。一人ひとりが川をきれいにしようと心掛けることで、川も海もきれいにしていけるのです。
川は身近な存在。川の環境、ひいては海の環境を守っていくには、わたしたち一人ひとりの意識・行動がとても大切なんですね。今日はありがとうございました。 |