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県庁って、なんばしよっと課な?
熊本県庁各課の業務内容などについて紹介するコーナーです。
現在取り組んでいる事業や課題などについて担当課長にインタビューしたものを、隔週でご紹介します。
海をもっと身近に楽しめるものに

●今回は、港湾課の諸星一信課長にお話を伺いました。

 港湾課の仕事というと、やはり港の管理などが中心になるのですか?
八代港
■八代港
 県内には54の港湾があり、そのうち18の港湾を当課が管理し、残りの36の港湾は港のある市や町で管理しています。港の管理のほか、桟橋や堤防などの施設を造ったり、八代港のような臨海工業地帯を造って、輸出入品を一時的に保管するための倉庫や、国内や海外への製品を供給するための製造工場などを誘致することも大きな仕事の一つです。
 本県で一番大きな港である八代港には、全長200メートルくらいの穀物船などの大型船が入港しています。トウモロコシなどの穀物、チップや石炭などの原材料が輸入される一方で、紙・古紙や船外機(エンジン)などが世界中に輸出されています。また現在、八代港と熊本港には、韓国の釜山(プサン)港との間に国際コンテナ定期航路も開設されており、熊本の海の玄関口としての役割も担っています。
 また、八代港は「物流」と「工業」の港で、中国地方などにある国内の石油コンビナートから運ばれてきた石油や灯油、LPG(液化石油ガス)などを貯蔵し、県内各地に運ぶ石油配送基地の役目も果たしています。年間140万トンを貯蔵していて、県内需要の4分の3をカバーしています。ですから、輸送コストの関係から、県内のガソリンの値段は八代に近いほど安くなっているわけです。港というと生活から遠いように見えるんですけど、実は生活に密着した場所なんですよ。
 一方、熊本港は「人流」と、熊本市を中心とする県北地域の生活物資輸送の「物流」の港です。長崎県の島原との航路を2本、天草本渡市との航路を1本持っていて、修学旅行や観光客を中心に年間100万人以上が利用しています。

 有明海は環境の点でも注目を浴びている場所ですが、環境に対する取り組みは行われているのでしょうか?

干潟フェスタ
干潟フェスタ
 有明海は干潮時と満潮時の潮位差が3〜4メートルあり、ムツゴロウやハクセンシオマネキなど特有の生物が生態系をつくっています。有明海に面する熊本港にある緑地公園は、簡単に海に近づけるような設計になっていて、生物などを観察できる絶好の場所です。そこで、多くの皆さんに海や干潟と触れ合ってもらおうと、年に一度『干潟フェスタ(熊本県、熊本大学、国土交通省、NPO(民間非営利団体)、民間企業等の共催)』を行っています。今年は6月5日(土)に開催します。このような試みが、年に一度でなく日常的にできればいいなと思っています。また、修学旅行生の体験学習の場として、緑地公園を中心に干潟学習などができればとも考えています。この緑地には、埋め立て地を掘り込んで海水が出入りするようにした人口干潟「野鳥の池」があり、干潟が環境に及ぼす影響などについて、熊本大学により研究が進められています。県としても地元の大学や高等学校、NPOなどと協力して、植林作業やシャワー施設の設置ができないか、熊本港の活用についてさまざまな検討を行っているところです。
 一方、八代港では埋め立てによって消失する藻場(もば)を新たに造ろうと、藻場造成委員会を作って環境再生を図っています。
 さらに、もっと大きな視点で海の環境を守ろうという『海の総合病院構想(熊本大学滝川教授提唱)』というものもあります。大学の先生や各方面の人が集まって知恵を出し合ってもらっているんですが、簡単に言うと、海の環境を「予防→検査・診療→治療」というサイクルで守っていこうというものです。昨年、熊本港に国土交通省の環境整備船「海輝(かいき)」の基地ができましたので、その周りに関連の研究施設などが増えて『海の総合病院構想』が実現できればと期待しています。

 今後の熊本港が楽しみですね。

 そうですね。目指している方向はかなりはっきりしていて、例えば、博多港のように倉庫や港湾施設・物流施設があって、にぎわいのあるテナントがあって、公園があってという、人の集まる港にしたいんです。船上結婚式とか夜のクルーズもできればいいと思っています。
 熊本には都市型のウォーターフロント(水辺と人間が親しむ空間)がないんです。ですから、人が集まって遊べる、そういう場所に育ってほしいと思っています。ムツゴロウなども見られる場所ですし。これからは施設を造るだけの時代から、造って生かす時代になっていくと思いますので、例えば港を会場としたコンサートなどみんなで楽しめる場所づくりを行っていきたいと思っています。

 海というものを総合的に学んで楽しんでいける時代になるといいですね。今日はありがとうございました。

(問)港湾課
TEL 096−383−1111(内線6159)
FAX 096−387−2461
URL 
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Eメール kouwan@pref.kumamoto.lg.jp