●今回は、林政課の長野潤一課長にお話を伺いました。
林政課はどんな仕事をしているのですか?
 |
| 間伐未実施林 |
 |
| 間伐実施林 |
森に関する林務関連と、海に関する水産関連についての仕事のとりまとめを行っています。また、森林・林業を良くしていくための予算を考えたり、その政策の企画調整を行います。森林土木工事の検査管理業務や、熊本の森林を健全で活力ある状態に維持するため、「地域森林計画」といって間伐などの森林の手入れをどのように、どれくらいの量を進めるのかなどを定めた計画を作っています。それから、林業・木材産業構造改革という事業も実施しています。
「林業・木材産業構造改革」とはどういうものなんですか?もっと分かりやすく教えてください。
林業をされる方たちが安定的な生産活動を行えるようにするための設備・施設の整備のことです。具体的には、山仕事を行うときの効率化を図るための機械化や、特用林産物である“しいたけ”などを作る際の生産施設、品質の安定した木材を作るための乾燥施設への助成です。
ところで、最近『森林環境税』という言葉を聞きますが?
 |
熊本県の森林の公益的機能の評価額(クリックすると大きな画像でごらんいただけます)
|
森林は、山地災害の防止などの国土の保全はもとより、水資源のかん養、二酸化炭素を吸収し酸素を供給して緑と潤いに満ちた生活や余暇空間を提供するなど、多面的かつ公益的な役割を果たしています。
また、林業は森林を育成し、木材を安定的に供給するなど、地域の重要な基幹産業として大きく貢献しています。ところが昭和55年をピークに、木材価格はどんどん下がっています。林業は40年、50年単位での仕事です。今やっている仕事が収入になるのは数十年後のことなのです。一方、人件費は上がっていきます。収入が得にくく、山の手入れにかける経費も減少しています。木を切ったままの状態で、新たに木を植えられないところもあるんです。費用も人手も不足しているので、結果として手入れが十分でない山が増えています。
これでは水資源のかん養、山地災害防止、洪水調整など、森林の大切な機能が低下してしまいます。山の持ち主だけの問題ではなくなっているのです。そういうところの対策を行政がサポートしていかねばならない。長期的に見れば山の管理が必要な人工林から、あまり管理のいらない針葉樹と広葉樹の混じった山に変えていかねばならない。これは既存の予算では十分な対応ができません。
“森林の保全”にかかる経費を県民全体でカバーしていく必要があるのです。そのための『森林環境税(仮称)』です。これは新たな税ですので、県民の皆さんや消費者団体、市町村などの理解を得ようと今努力しているところです。現在『森林環境税(仮称)』の関係資料を県庁ホームページに掲載していますので、ぜひご意見をお寄せください。
『森林環境税』への理解のためには、森の働きがわたしたちの暮らしにどんなに密接に関係しているかをもっとPRする必要がありますよね。
森林ボランティアなど、森の必要性を感じて活動していらっしゃる方々の活動をサポートしたり、学校林を活用した教育への取り組み、林業後継者の育成など、幅広い方面での教育・啓発がもっと必要です。特に学校教育など、将来の林業後継者につながる子どもの段階での早期教育は有効です。
そういう意味から、森林・林業広報誌「くまもと森森(もりもり)」を隔月発行しています。また、毎年「森林・林業
写真・絵てがみコンクール」を行っています。今年で5回目になるのですが、現在作品を募集中です。募集する作品は、「森林・林業に関する写真や絵てがみ」で、テーマは、「森林の恵み(森林の働き、豊かさ、山の幸など)」、「森林に生きる(山村に生きる、森林で働く、ボランティアなど)」、「森林を活かす(森林の活用、木材の活用、木造建築など)」の3つのテーマからお選びください。締め切りは12月10日(金)(当日消印有効)です。多くの方の応募をお待ちしています。
わたしたちの生活環境を守るため、今や林業の果たす環境は大きくなってきました。森林のさまざまな問題は、わたしたちの身近な問題になってきているのですね。今日はありがとうございました。
『森林環境税(仮称)』へのご意見募集はこちら
http://www.pref.kumamoto.jp/asp/news.asp?page_flag=category11&i_news_no=6204
森林・林業広報誌「くまもと森森」のホームページはこちら
http://www.pref.kumamoto.jp/industry/sinrin/morimori/index.html
「森林・林業 写真・絵てがみコンクール」への応募は林政課のホームページの募集案内から
http://www.pref.kumamoto.jp/construction/section/indx.asp?sec_code=59&sec_seq=1
|