●今回は商工政策課の益田和弘課長にお話を伺いました。
商工政策課は、どういうお仕事をしているのですか。
一言で言うと、県内の商工業の振興に幅広く取り組んでいます。例えば、中心市街地や商店街の振興、大規模小売店舗の出店に関する届け出の審査、商工会・商工会議所など地域の経済団体活動への支援、貿易など海外との経済交流、そして、今回ご紹介する伝統的工芸品産業の振興などです。
伝統的工芸品産業の振興では、特にどのようなことに力を入れているのですか。
平成15年3月に、県内の伝統的工芸品で初めて「小代焼(しょうだいやき)」「天草陶磁器(あまくさとうじき)」「肥後象がん(ひごぞうがん)」が国の伝統的工芸品に指定されました。これらの3品目に続く特色ある伝統的工芸品の産地の育成、振興を図るために、今年度から「工芸の里づくり支援事業」に取り組んでいます。
国の伝統的工芸品として指定を受けるためには、「主として日常生活で使われている」「製造過程の大部分が手作り」「伝統的技術または技法(およそ100年以上)によって製造」「伝統的に使用されてきた原材料を使用」「一定の地域で、ある程度の産地を形成」という5つの要件が必要です。
この「工芸の里づくり支援事業」は、5つの要件の中でも、比較的難しい「一定の地域で、ある程度の産地を形成」という要件を満たすため、現在、山鹿地域の和紙工芸品と人吉・球磨地域の金工品(刃物やのこぎりなど)、八代地域のい草工芸品の3つのジャンルを対象に産地の育成に取り組んでいます。
このほか、熊本市千葉城町(ちばじょうまち)にある熊本県伝統工芸館では、皆さんに伝統工芸に興味を持っていただくため、企画展示や定期的な伝統工芸の講座、一日工芸教室などを行っています。伝統工芸に興味・関心のある方のすそ野を広げていくこのような取り組みにも力を入れていきたいと考えています。
11月に「第22回伝統的工芸品月間国民会議全国大会」が熊本で開かれるそうですね。

大会PR用のチラシ(画像をクリックすると拡大して表示します) |
はい。11月3日(木・祝)から6日(日)まで、上益城(かみましき)郡益城町(ましきまち)にあるグランメッセ熊本で開催されます。この「伝統的工芸品月間国民会議全国大会」は「伝統的工芸品月間」である11月に毎年開催されています。小代焼などの3品目が国の伝統的工芸品に指定されたことをきっかけに、熊本で初めての開催が実現しました。
大会には、「東京銀器(とうきょうぎんき)」や「九谷焼(くたにやき)」「西陣織(にしじんおり)」をはじめ、全国各地から国の指定を受けた伝統的工芸品207品目が一堂に集結します。その優れた伝統的工芸品の数々を鑑賞することができます。また、目の前で繰り広げられる全国の匠(たくみ)の技の競演は、この大会でしか見ることができない貴重な機会だと思います。

昨年の福島大会での製作体験の様子 |
さらに、この大会の特色の一つとして、「体験・参加型」の催しが充実していることが挙げられます。全国の匠の手ほどきを受けて小物作りなどに挑戦する製作体験や子どもたちを対象とした「こども工芸教室」などの体験・参加コーナーを設けます。
また、料理の盛り付け方、着物の着付け・畳み方、包丁の研ぎ方など生活に役立つ教室や伝統的工芸品の展示・即売、伝統的工芸品の食器などを使ってお茶やお菓子を楽しむ喫茶コーナーなど、一日居ても飽きないさまざまな催しを用意しています。
入場は無料です。ぜひ、多くの方にご来場いただき、実際に伝統的工芸品を見て、触れていただくことで、その素晴らしい技術や美しさ、手作りの良さを感じていただければと思います。この大会の開催が、県内の伝統的工芸品産業のさらなる活性化や県内の伝統的工芸品の全国への情報発信、観光・物産の振興につながることを期待しています。
伝統的工芸品というと堅いイメージを想像しますが、実際は親しみやすいモダンなデザインや斬新なデザインのものもあり、若い方にもきっと興味を持ってもらえると思います。熊本県で初めて開催される「第22回伝統的工芸品月間国民会議全国大会」。わたしも出掛けて伝統的工芸品の良さを感じてみたいと思います。きょうはありがとうございました。
「第22回伝統的工芸品月間国民会議全国大会」はこちら
http://www.pref.kumamoto.jp/promotion/dentou_kougei/
「熊本県伝統工芸総合サイト」はこちら
http://cyber.pref.kumamoto.jp/kougei/index.asp
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