●今回は、少子化対策推進課の内山博之課長にお話を伺いました。
今年の4月にできた新しい課だそうですが、どのような仕事をされているのですか?
少子化問題を改善するために、2003年7月に次世代育成支援対策推進法ができました。この法律に基づいて、次世代育成にかかわる県の行動計画の策定に取り組むとともに、市町村の行動計画の策定を支援しています。また、子育てを地域や社会全体で協力して行うために、子育て支援にかかわる人材養成なども行っています。
「少子化」とよくいわれますが、日本はそんなに少子化が進んでいるのですか?
2003年の統計では、女性が生涯に産む子どもの数は全国平均で1.29人、熊本県では1.48人になっています。現在の人口を維持するには2.08人が必要とされています。この人口を維持すべきかという議論はありますが、少なくともこの1.29人という水準が続くと、百年後には日本の人口が半分になり、千年後にはいなくなると推計されています。
百年後に半分の人口になるのですか?それでは、人が少なくなってしまいますね。
特に地方の過疎化が進行すると予想されます。そうならないよう、子どもを産み育てやすい環境づくりを行っていこうと作られたのが、次世代育成支援対策推進法という法律です。これに従って今、全国の自治体がそれぞれに行動計画を作っているところです。熊本県では、3つのポイントを持った行動計画を策定中です。
3つのポイントとは何ですか?保育所をつくるとか、そういうものではないのですか?
従来子育て支援というと、保育所の整備などの保育サービスや、育児と仕事の両立にかかわるものが多かったのですが、今回はもっと広範囲なものを目指しています。1つ目は、教育の分野、子育てバリアフリーなど生活環境の分野、安全の分野など、子どもに関する幅広い分野にわたる総合的な計画にしていこうということ。2つ目はそれらに数値目標を持たせて具体的な成果が分かるものにしようということ。3つ目はお父さん・お母さんをはじめ、団体や地域などの住民参加による計画にしようということです。
少子化対策は、住民に一番身近な市町村が主体となって進めていくものですから、県としては市町村と協力して、いろいろな支援をしたり、住民の方々との意見交換会などを行ったりして、パートナーシップを組んで取り組んでいきたいと思っています。
意見交換会にはわたしたちも参加できるのですか?
もちろんです。できるだけ多くの県民の方々に県の行動計画の策定作業に参加してほしいと思っています。このため、『地域キャラバン』を行い、県の中間プランについて具体的な意見をお伺いしたいと思っています。10月26日(火)は鹿本郡植木町の生涯学習センター、11月25日(木)は八代市のやつしろハーモニーホールで開催します。子育てに関する講演会をはじめ、行動計画の概要説明、意見交換会を行います。事前に申し込みが必要ですが、どなたでも気軽に参加していただけます。
わたしたちの意見が県の方針になるなんて面白そうですね。子育ての講演会も興味があります。
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ほかにもいろいろなイベントを計画しています。11月6日(土)から7日(日)に大津町と共催で行う予定の『子どもが元気!フォーラムinおおづ』は、国が「子育て支援総合推進モデル市町村」に指定した全国49自治体の一つである菊池郡大津町での開催です。大津町は、少子化対策がかなり進んだ地域で、全国的にも注目されている自治体なんですよ。「日本でいちばん子育てに夢がもてるまち」づくりを目指して地域社会が一体となって取り組んでいます。このフォーラムは、アトラクションや講演会、分科会など趣向をこらしたユニークで面白いものになると思います。
また、『くまもと子育てトーク』も県内4カ所で開催しています。次回は12月11日(土)八代市のやつしろハーモニーホール、平成17年3月19日(土)玉名市民会館で開催予定です。1回目・2回目は育児漫画家の高野優さんや、「リング」の作者で“文壇最強の子育てパパ”といわれる鈴木光司さんを迎え、親同士が育児の悩みや本音を語り合い、情報交換しました。次回もユニークな講師を招いていますので、こちらもぜひおいでください。
子どもが産みにくい、育てにくい。そういう環境を変えていかないと、未来は見えてこないんだなと、あらためて少子化の問題の深刻さに気づかされました。今日はありがとうございました。 |