●今回は、税務課の松葉成正課長にお話を伺いました。
新しい県税が導入されると聞きましたが。
県税は、県民の皆さんへの行政サービスを行うための貴重な財源の一つです。今回は、今年4月1日から導入する『産業廃棄物税』と、現在導入に向けて検討中の『水とみどりの森づくり税(仮称)』について、それぞれの税の目的を中心にお話します。
二つの税について、まず『産業廃棄物税』とは、どんな税なんですか?
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| 産業廃棄物税導入の告知ポスター |
熊本県は、環境への配慮が当たり前のこととして行われるような “環境立県くまもと”づくりを進めていますが、この二つの税はその大きな柱になるものです。
まず、『産業廃棄物税』です。大量生産・大量消費によって、わたしたちの暮らしは豊かになりましたが、一方でゴミの量がどんどん増えてきています。中でも産業廃棄物は、最終的には埋め立てをしますが、県内30数カ所の埋め立て場所には年間約40万トンの産業廃棄物が埋め立てられ、その埋め立て場所が足りなくなってきている状況です。そこで、産業廃棄物の量を減らしたり、リサイクルをすることで、環境に配慮した循環型社会をつくっていきたいと考えています。そのために、「捨てられる産業廃棄物に税金をかけることで、排出事業者が自主的に産業廃棄物を減らすように促し、産業廃棄物の量を減らしていこう」という趣旨で導入するのがこの税なのです。基本的には税金というのは行政サービスを行うためのものですから税収が多いほど行政にとってはありがたいものなのですが、『産業廃棄物税』の場合は、目的が達成されて税金が減っていくというのが理想で、その点ではちょっと変わった税だといえます。
なお、『産業廃棄物税』は、九州全体で導入され、「九州は一つ」という意識で取り組んでいきます。
もうひとつの『水とみどりの森づくり税(仮称)』とは?
『水とみどりの森づくり税(仮称)』もまた、わたしたちの生活環境を守るための税です。森林には、土砂災害を防いだり地下水などの水源をかん養したり、人間が生きていくのに必要な酸素を生み出してくれたりする働きがあるとともに、わたしたちに緑と潤いに満ちた暮らしや余暇空間を提供するなど、大切な公益的機能があります。今までは、林業がその森林を守る役割を担っていましたが、林業を取り巻く情勢の厳しさから、森林の手入れに掛ける費用も人手も不足し、結果として森林の手入れが進まなくなってきているのが現状です。これでは森林の持つ公益的機能がやがて失われ、深刻な事態になってしまう恐れがあります。そこで、県民や企業の皆さんから納めていただいている県民税を少しだけ高くして、森林を守るためにかかる経費を県民全体で少しずつ負担していただこうという趣旨なのです。
『産業廃棄物税』『水とみどりの森づくり税(仮称)』については、いずれもパブリック・コメントという形で県民の皆さんから意見をお聞きし、税の使い方についてご提案も多くの方からいただいています。
二つの税金は、どんなことに使われるんですか?
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| ボランティアによる植樹 |
『産業廃棄物税』は、リサイクルを進めるための研究補助や、産業廃棄物処理施設を造るときの環境整備などに使います。一方、『水とみどりの森づくり税(仮称)』は、経営が放棄され、手入れが進んでいない森林を整備したり、森林をみんなで守り育てるという意識の啓発や間伐などを行うボランティア養成のためにも使う予定です。
ところで、『水とみどりの森づくり税(仮称)』はいつから導入されるのですか?
『水とみどりの森づくり税(仮称)』についても、今年4月からの導入を目指して準備中です。熊本県は地下水を上水道として使っている割合が全国でもトップの県ですので、環境に配慮した活動を行っていきたいですね。
わたしたちの暮らしや豊かな環境を守るために役立てる税金だということがよく分かりました。今日はありがとうございました。
「産業廃棄物税」についてはこちら
http://www.pref.kumamoto.jp/asp/mag_news.asp?i_news_no=6222
「水とみどりの森づくり税(仮称)」についてはこちら
http://www.pref.kumamoto.jp/asp/mag_news.asp?i_news_no=6544
熊本県ホームページ「県税のあらまし」はこちら
http://www.pref.kumamoto.jp/tax/index.htm
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