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1ch.くまもとサプライズ
熊本の美しき棚田 ~都市と農村をつなぐ、ふるさとの宝~

>> 動画はこちらから(字幕入り)

― 文字情報版 ―

日本の棚田百選「峰棚田」(山都町)

日本の棚田百選「峰棚田」(山都町)

美しい棚田が点在する熊本県。
農業王国・熊本が誇る、この素晴らしい農村風景を未来へつなごうと、棚田を生かしたさまざまな取り組みが県内各地で行われています。
「くまもとサプライズ!」
今回は、ふるさとの宝、熊本の美しき棚田の魅力をご紹介します。

四季折々、美しい姿を見せる棚田。
熊本県には、「日本の棚田百選」に選ばれた棚田が何と11カ所もあります。
この美しい棚田は、地域の人々によって守り継がれてきた、かけがえのない「くまもとの宝」。
この宝を次の世代に伝えていこうと、棚田の魅力を伝えるさまざまな取り組みが広がっています。

日本の棚田百選「扇棚田」(産山村)

日本の棚田百選「扇棚田」(産山村)

日本の棚田百選「寒川地区棚田」(水俣市)

日本の棚田百選「寒川地区棚田」(水俣市)

ここは、水俣市にある「寒川(さむかわ)地区棚田」。
「日本の棚田百選」にも選ばれている、石積みの美しい棚田です。
この地に住む人々は、代々にわたって山を切り開き、急な傾斜に耐えられる石垣を築いて、棚田をつくってきました。
中には、江戸時代に造られた石垣も残っているから驚きです。

この「寒川地区棚田」を生かしたユニークな地域おこしが、毎年5月に行われる「棚田のあかり」です。
「棚田のあかり」は、田植え前の水を張った棚田に2,000本ものたいまつをともす、幻想的な“火の祭り”。
水俣市で地域おこしを進める「久木野ふるさとセンター愛林館」と地元住民が、平成17年から開いています。

(質問:なぜ、「棚田のあかり」を始めようと?)
■久木野ふるさとセンター愛林館・沢畑亨館長コメント
「ここの棚田は美しくて、(生産者の)皆さんも頑張っているので、応援したいと思っていました」
「応援するための方法をいくつか考えて、棚田への関心を高めようということで、もともと美人のこの棚田に“火”でお化粧しようと思ったのがきっかけです」

棚田のあかり(毎年5月)

棚田のあかり(毎年5月)

棚田のあかり

棚田のあかり

午後6時半。
県内外から訪れた多くの観光客が見守る中、ボランティアで集まった皆さんが、竹のたいまつに火をともしていきます。
水面に揺らめく炎が、棚田を幻想的に浮かび上がらせます。

また、この日は、地域の皆さんが棚田でとれたもち米と小豆で、赤飯やおはぎを作って販売し、棚田米のおいしさをPRしました。

(質問:「棚田のあかり」を通して伝えたいことは?)
■久木野ふるさとセンター愛林館・沢畑亨館長コメント
「『美しい棚田を何とかしたい』という人は増えてきていると思います」
「美しいと思うだけではなく、棚田で出来たお米も食べてもらいたい」
「棚田は美しさだけではなく、田んぼには水がたくさん入っていますが、地下水を涵養(かんよう)する役割もあります」
「お米を食べるということは棚田の恵みを応援することになります」
「ぜひ、棚田のお米を食べるということで、棚田を応援していただきたいと思います」

地元の皆さんは、この明かりが、棚田の未来を照らす光になればと期待しています。


県中央東部にある山都町にも、貴重な棚田が点在しています。
「通潤橋」周辺の棚田を含む「白糸台地」全体が、国の「重要文化的景観」に選ばれているほか、2つの棚田が、「日本の棚田百選」に選ばれています。

その一つが、ここ山都町・菅(すげ)地区にある「菅迫田(すげさこだ)」です。
棚田の中に民家があるのが特徴で、里山の暮らしや風土に深く根ざした地域特有の景観を見ることができます。

日本の棚田百選「菅迫田」(山都町)

日本の棚田百選「菅迫田」(山都町)

棚田オーナー田

棚田オーナー田

この菅地区では、棚田保全と地域活性化を目的に、平成8年から「棚田オーナー制度」が行われています。
都市の住民に休耕田を貸し出し、年間を通じて農作業を体験してもらい、農村の魅力に触れてもらおうというものです。

(質問:なぜ、棚田のオーナーになろうと?)
■男性棚田オーナーコメント
「自分たちが植えた苗が、秋にこうやって米ができる」
「その工程が全部分かるし、自分たちが作った米を自分たちで食べられるのが魅力です」
■女性棚田オーナーコメント
「『棚田に興味を持っている人が街中にもいます』ということを農家の方に知ってもらいたいという気持ちもあります」

棚田のオーナーになると、水田が割り当てられ、そこで収穫された作物はすべて受け取ることができます。
年6回程度は菅地区を訪れ、農作業に参加するのが条件です。

現在、棚田のオーナーは13家族。
地元の生産者の皆さんが指導してくれるので、初心者でも安心して農作業が楽しめます。

(質問:棚田のオーナーになって?)
■女性棚田オーナーコメント
「(米は)少ししか取れないけれど、すごくうれしいし、楽しいです」
■男性棚田オーナーコメント
「自分の記憶にある“昔、自分がいた場所”に戻ってきたような気がします」

稲刈り・掛け干し風景

稲刈り・掛け干し風景

交流会の様子

交流会の様子

稲刈りの後は、みんなで「交流会」です。
郷土料理とともに新米を味わいます。
今年の恵みに感謝し、一年の労をねぎらいながら、笑顔の語らいが続きます。

(質問:棚田について?)
■菅地域振興会・渡辺正弘会長コメント
「先祖から受け継いできた土地だから、棚田を守っていくという気持ちだけです」
「オーナーの皆さんが増えれば棚田を守っていくこともできるので、できるだけ長く付き合ってもらうのが一番です」

菅地区では、平成23年、閉校になった小学校を利用し、農家の主婦が中心となって「菅里山レストラン」をオープン。
棚田掛け干し米はもちろん、地域の伝統料理や、みずみずしい野菜を使ったオーガニック料理が味わえるレストランをつくりました。
晴れた日には、屋外のテーブルで、美しい棚田の景観を眺めながら、食事をすることができます。

長い年月をかけて先人たちが生み出してきた、棚田のある風景。
美しい「くまもとの宝」を皆さんもぜひ、感じてみてください。

  ※今回紹介したスポットの地図はコチラ

  ※「熊本県内の『日本の棚田百選』」のホームページ
    タナダイレブン

  ※「棚田のあかり」と「久木野の棚田米」のお問い合わせ先
    電話0966-69-0485・水俣市久木野ふるさとセンター愛林館

  ※「愛林館のオンラインショップ『棚田のお店』」のホームページ
    http://tanadanokaori.com/

  ※「菅迫田オーナー制度」のお問い合わせ先
    電話0967-72-1136・山都町農林振興課

菅里山レストラン

菅里山レストラン