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熊本雑学辞典

熊本の地名や風習のほか、
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そんな熊本の雑学をご紹介していきます。

熊本にはヒトデやイソギンチャクを食べる地域がある

 有明海、八代海(不知火(しらぬひ)海)など美しい海に囲まれた熊本県で、ある地域でだけ食べられている魚介類があることをご存じですか?それはヒトデとイソギンチャク。上天草市龍ヶ岳(りゅうがだけ)町のヒトデ料理と、玉名郡岱明(たいめい)町、荒尾市、玉名市などで食卓に上るというイソギンチャク料理についてご紹介しましょう。

●ヒトデの卵はウニみそのような味

赤や青の5本の腕で、人の手のひらや星の形に似た形状のヒトデは、龍ヶ岳町では昔から食用としてなじみ深いものでした。(以前は天草郡御所浦(ごしょうら)町などでも食べられていたそうですが、最近では生息量の激減により島の人たちもめったに食べることがなくなったということです)
 この地域で食べられているのは、地元の人たちに「ゴホンガゼ」と呼ばれている紫に白い模様が入っているヒトデです。食べるのはヒトデの卵の部分で、山吹色をした新しい状態のものが食べごろだとか。料理法は丸ごと塩ゆでするというシンプルなもの。めんたいこよりも粒が小さく、食感は少しポソポソとした感じで、ウニみそを薄味にしたような風味が特徴です。ヒトデの産卵時期は3月から5月ということで、春になると地元の人たちは、潮が引いた浜辺へ出掛け、岩場などに生息するヒトデを持ち帰って料理するといいます。新鮮でなければ食べられないということで、お店などでは扱っていないそうですが、岩が多い浜辺などでは見つけることができるかもしれません。

●コリコリした食感がおいしいイソギンチャク

 岱明町や荒尾市、玉名市などで食べられているというイソギンチャク。11月から3月ごろまでが食べごろということで、この地域では、冬を代表する旬の食材といわれるほど。特に、岱明町の海沿いの地域では、今でも家庭料理として食べることが多いといいます。見た目や独特の香りに抵抗を感じる人もいるようですが、コリコリとした食感と牡蠣(かき)に似た風味を楽しむことができるとか。みそ汁や唐揚げ、みそ煮込みのほか、てんぷらなど料理法も多彩です。酒のつまみとしても最適ということで、居酒屋などのメニューとしても人気が高いといわれています。

岱明町の物産館「磯の里」
岱明町の物産館「磯の里」

岱明町の魚市場や物産館などでは、この時期になると、地元でとれたイソギンチャクを見掛けることができます。入荷は約1週間置きということですが、旬の味覚を地元の人だけでなく観光客などが買い求めることも多いそうです。


取材協力/上天草市龍ヶ岳統括支所、岱明町商工観光課


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