くまもと復興レポ MINNA-GENKI
#02 熊本市動植物園

Share

創造的復興を目指すくまもと復興レポ「MINNA-GENKI」の第2回は、「熊本市動植物園」(熊本市)。平成28年熊本地震で甚大な被害を受け、平成30年(2018年)12月にようやく全面開園を果たした同園には今、多くの家族連れが集い、子どもたちの歓声に包まれています。

熊本市の中心市街からほど近い江津胡 のほとりに広がる「熊本市動植物園」。24.5ヘクタールもの敷地には、約120種700匹もの動物たちが暮らし、約800種5万株もの植物が展示されています。また、遊園地ゾーンも併設されていて、観覧車やメリーゴーラウンド、子ども列車など、大人も子どもも楽しめる遊具がそろい、市民の憩いの場として愛されてきました。

平成28年(2016年)4月14日午後9時26分、熊本地震の前震が発生。大きな揺れの中でも動物舎は倒壊することなく、動物たちの無事も確認できました。しかし16日午前1時25分に起きた本震では動物舎に亀裂が入るなど甚大な被害を受け、園内には倒壊した遊具や段差、液状化現象が生じた通路など、状況が一変。それから2年8カ月にも及ぶ長い休園を余儀なくされたのです。

Interview

竹屋さん写真

熊本市動植物園 総務班
竹屋早百合さん

復旧の推進力となったお客さまの声

激震を受けて、通路には段差や陥没が生じたほか、子どもたちが大好きな子ども列車の駅舎も倒壊するなど、復興のめどすら立たない状況でした。給排水管も破損したため断水。江津湖の水を朝夕、飼育員が動物舎に運んで乗り越えました。「動植物園復興応援サポーター」として多くの寄付をいただいたり、お客さまからたくさんの電話やメールなどで応援の声が届き、うれしかったですね。それが支えとなり、職員一丸となって復旧に取り組めました。

(左)子ども列車のミニSLは、駅舎もろとも倒壊
(右)盛り上がった路面が地震の規模を物語る

熊本市の復興のシンボルとしてさらに前進

地震で傷ついた園と同じく、動物たちも精神的に大きく傷つきました。アフリカ象は眠れなくなったり、カバはおびえて水の中に潜ったまま出てこなくなったほどです。職員はそんな動物たちに寄り添い、心のケアに力を入れました。本震の一週間後には、猛獣の県外避難を実施。ライオン、トラ、ユキヒョウ、ウンピョウの4種を九州管内の動物園やサファリパークで預かってもらうなど、多くの皆さんの協力と支援が復興を支えてくださいました。これからも熊本市の復興のシンボルとして、さらにお客さまに喜んでいただける動植物園を目指して進んでいきたいですね。

(左)動物の移動用出入り口が被災して使えず、猛獣を麻酔で眠らせて、5人掛かりで運び出した
(右)アムールトラのチャチャ(メス)は、「到津の森公園」(北九州市)へ緊急避難

熊本市動植物園の壁紙を配布中!

壁紙ダウンロード

復興POINT平成30年12月全面開園
動物にも優しい動物舎へ

「熊本市動植物園」がようやく部分開園にこぎつけたのは、平成29年(2017年)2月。そして復旧が進むと公開エリアを拡大し、すべての復旧工事を完了した平成30年(2018年)12月22日に全面開園を迎えました。倒壊した遊具以外は全て復旧したため、子どもたちにとっては、おなじみの遊具ばかり。園内に再び元気な歓声が響き渡りました。

(左)5月9日、ライオンのサン(オス)とクリア(メス)の間に、3頭の赤ちゃんが誕生!園に新たな希望が芽生えた

復旧するにあたり、動物舎にも工夫が施されました。ライオンやユキヒョウなどの動物舎の床には土が敷かれ、自然により近い環境に。はガラスと網に変更され、すぐ目の前に大きなライオンやトラの顔があり、子どもたちも大喜びです。また、ライオンのサンが、避難先からクリアというお嫁さんを連れて帰ってきたことも喜ばしいニュースでした。「熊本市動植物園」は今年開園90周年、江津湖のほとりに移ってから50周年と、メモリアルイヤーを迎えます。日本国内では唯一、キンシコウにも合えますよ。楽しいイベントもたくさん企画されますので、ぜひ遊びに来てくださいね♪

Data

熊本市動植物園

  • 熊本県熊本市東区健軍5-14-2
  • 電話番号:096-368-4416
  • 営業時間:9:00~17:00
  • 休業日:月曜(第4月曜は開園し、翌日休園。祝日の場合、次の平日)、12月30日~1月1日
  • 入園料:大人・高校生300円、小・中学生100円、幼児無料
園内写真
Official Website