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Jump Up! Kumamoto 2017
高良健吾のくまもとラプソディー
#03 復興へ歩き続けるふるさと

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「Jump Up! Kumamoto 2017」スペシャル企画第一弾は、実力派俳優として活躍する高良健吾さんの登場です。熊本市で生まれ育った高良さんに、熊本の魅力を語っていただきます。

高良 健吾

1987年、熊本市生まれ。2005年テレビドラマ「ごくせん」でデビュー。その後、映画、舞台、NHK大河ドラマなど、数々の作品に出演。その演技力が高く評価される気鋭の俳優。

熊本地震から確実に、前へ、前へ、前へ

 「気になる!くまもと」読者の皆さん、こんにちは。高良健吾です。2016年4月に熊本地震が発生して、1年4カ月過ぎました。地震が起きた時は東京で、「熊本、大丈夫?」という連絡が知り合いからたくさん届いて、知りました。「熊本でこんなに大きな地震が起きるんだ」と驚きましたが、実は約100年前にも同じような巨大地震が起きていたそうですね。

 地震直後、自分が2トントラックで現地へ駆け付けたようにいわれることもありますが、違うんですよ。自分は地元の友だちと一緒に行動しました。熊本市では水道が止まり、大人3人に1日500ミリリットルの水しか配給されていない状況でしたから、とにかく水を配ったんです。

 水を配りながら、熊本の強さは“ユーモアを忘れないこと”だと痛感しましたね。熊本市内の人々が今の辛さを、不謹慎じゃないかと思うほど笑いに変えて乗り越えていく。その力強い姿が、印象に残りました。

 また、何百人も並ぶ列の中で必ず子どもと高齢者には順番を譲るんです。当たり前のように譲り合い、助け合う姿を見ながら、そういう県民性なんだと誇らしく思いました。

 被災した熊本城を見た時はショックでしたね。「熊本城やられちゃったなぁ」って。いつも身近にあった存在で、生活とともにありましたから。その“熊本城が傷ついていることに傷ついている”人の多さにも驚きました。

 復旧に20年掛かるともいわれていますが、熊本のシンボルですよね。1年4カ月が過ぎて、確実に前へ、前へ、前へと進んでいると思います。まだ長い時間が必要ですが、忘れないでいることが大切なことだと思っています。

復旧工事が進む熊本城。透過性のあるメッシュシートで足場を覆うなど工夫され、今しか見ることのできない天守閣の姿を目にすることができる。

被災した熊本城は歴史や防災の生きた教科書。地域の子どもたちもワークショップなどを通して、歴史遺産を守る大切さを知る機会となっている。

「来ればわかる!」熊本の魅力

4月7日(金)~9日(日)に行われた「くまもと復興映画祭」。最終日には熊本県立劇場で、「高良健吾特別企画」に参加。企画から考えるなど、映画祭を盛り上げた。

 復興の応援歌「フレフレくまもと!」のムービーや「第39回火の国まつり」で踊る熊本郷土音楽「サンバおてもやん2016」などに参加していますが、「くまもと復興映画祭powered by 菊池映画祭」では、映画のチカラで熊本の皆さんを少しでも笑顔にできたのではないかと思っています。地方の映画祭ではありえないような人数、これまでで一番多くの観客が集まってくださったんですよ。それだけでもうれしいことですし、それだけ関心を持ってもらえたということですから。自分たちがこういう世界でやっていることを通じて、熊本の人々に元気になってほしいと願っていましたので、ある意味結果を出すことができたのではないかと思っています。

 また、熊本の人たちの映画の見方や感想がとてもおもしろい!自分が思うよりも、ずっと観客の胸に届いていたこともうれしかったですね。それは辛い経験を乗り越えた人たちだからこそ、響いているのだとも思いました。

 熊本地震を経験して、1年ちょっとしか経っていない中で、一番辛い思いをしているのは、そこに住んでいる人々だと思います。今を乗り越えて、熊本の人々のユーモアあふれる人柄や脈々と受け継がれてきたものを大切にしていけたら、熊本はもっともっと素敵なところになるんじゃないかな。

 県外の皆さんに伝えたいメッセージは、熊本の魅力は「来たらわかる!」。「熊本、つまらなかったー!」という感想は聞いたことがない。「阿蘇いいね!」「飯うまいね!」ということ間違いなし。地元の人しか知らないいいところもたくさんあると思うんですが、まずは王道の大観峰草千里ヶ浜でいいんですよ。大観峰はきれいですし、草千里ヶ浜の不思議な空気も体感してほしいですね。

 3回にわたりお送りした「くまもとラプソディー」いかがでしたか?自分が思う熊本の魅力は、そこに住む人たちの人柄、食のおいしさ、そして熊本市内から1時間も車を飛ばせば阿蘇もあり、温泉もある。街の雰囲気もおもしろい!皆さん、ぜひ熊本に遊びに来てくださいね・・・「来ればわかる!」。

「高良健吾特別企画」として小津安二郎監督作品「東京物語」を上映。特別ゲストの永山絢斗(けんと)さんとトークショーを繰り広げ、映画への思いを語った。