おさんぽねこのくまもとルポルタージュ
#10 上天草市 湯島編

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のんびり、ゆったり、お散歩好きの猫たちが行く、わがまま気ままな熊本の旅。
なんでもない風景も猫ならではの目線にしてみると、いろんなことが見えてくる。
ほんわか、元気な熊本の今を“おさんぽねこ”がレポートします。

ネコの島・湯島に里帰りニャ

2017年も、残すところあと少し。年末が迫ってきたから、一足先に故郷に帰ることにしたよ。実は僕、ネコがい~っぱいいる「 湯島」って島の出身なんだ。島に帰るには、港から船に乗らないといけないニャ。大人は600円、子どもは300円、ネコは・・・?小さな定期船の畳の特等席がお気に入りニャ。出発してしばらくしたら、海の向こうに大きな山が見えたよ。隣の県の山なんだって。

メモ

湯島へ渡るには、上天草市にある江桶戸港から出ている定期船を使用します。1日5往復運行していて、湯島へは約25分の船旅。途中、天気が良ければ長崎県の雲仙普賢岳も見えます。

港に到着したら、仲間たちがお出迎え!

ちっちゃな島の港に着いたよ。こののんびりした雰囲気、懐かしいニャ~。早速たくさんの港ネコさんたちがお出迎えしてくれた。島にはネコに会いに来るの人たちもたくさんいて、写真を撮ったり、お膝に乗せたり、僕の友達が大人気。僕のこともかわいがってくれていいのにニャ~。

湯島は周囲4kmの小さな島。人口約270人に対し、ネコが200匹以上いるといわれています。最近は、釣り客とともにネコ好きの観光客も増えているそうです。ウニやアワビ、タイなどおいしい海産物を楽しめる食堂や民宿もあります。

ネコの神様に、ネコの家・・・。湯島はネコ天国!

島ネコさんたちに最近の様子を聞いてみたよ。「ネコの神様が祭られたり、快適なネコの家がいっぱいつくられたり。みんな僕たちをとーってもかわいがってくれるよ。天国、天国」ネコが多い場所にはオレンジの看板が置いてあって、人間はそれを目印にネコを探すみたい。餌も売ってあって、餌をやりながら島ネコさんたちと遊んでくれる人もいるんだって。みんなに大切にされてうれしいニャ~。

島東の道をおさんぽしたら、カフェに到着!

「ここに、たま~にウミガメが卵を産みに来るとよ」って島ネコさんが砂浜に連れてってくれたよ。そのまま海沿いの道を歩いていたら、カフェを発見!お客さんに誘われて入ったら、ネコのテーブルクロスの上で、ネコのマグカップに入れた温かいコーヒーを出してくれるお店だったニャ。キレイな海を見ながら、ちょっとボンヤリしちゃうニャ。

メモ

湯島にある海岸には、時期は8月後半から9月にかけてウミガメが産卵に来る貴重な砂浜があります。毎年必ず来るわけではなく、島民でもウミガメの産卵を見られるのはとても珍しいのだそう。

細~い路地道をあちこちうろうろ探検ニャ

山の方におさんぽしてみたよ。家の間の細~い路地をあっち行って、こっち行って、みんなに里帰りのごあいさつ。行く先々で懐かしいネコさんたちに遭遇するから、結構大変なんだニャ。ここはよくお参りに来ていた島唯一の神社。神社ネコさんたちも元気そうで安心ニャ。ふと振り返ると、これまた懐かしい風景。子ネコだったころは、よくここから海を眺めてたニャ~。

湯島は狭い土地に家が建て込んでいるため、車も通れない細い坂道が、迷路のように入り組んでいます。島内に車は数台しかなく、島民の主な移動手段はスクーターで、信号もありません。交通量も少なく、ネコが住みやすい環境をつくる要因の一つになっています。

びっくりするほど甘~いダイコン!

急な坂を上って、島の頂上近くまでいってきたニャ。ダイコン畑が広がっていて、おじさんたちが収穫作業をしていたよ。このダイコン、とっても大きくて重い!ちょっとかじらせてもらったら、果物みたいに甘い!こんなダイコン、初めてだニャ。近くには、展望台と石碑があった。「この島は昔、島原の乱でキリシタンが談合した場所だけん、談合島とも呼ばれとるとばい」とおじさんが教えてくれたよ。

「湯島大根」は、湯島の名産品の一つ。一般のダイコンよりも大きく太く育ち、水分量が多いため“す”ができにくいそう。味はとっても甘く、まるで梨のような食感。希少な野菜として人気です。上天草市にある道の駅「さんぱーる」では冬季限定で店頭に並ぶことも。ダイコン畑の近くの「公園」には、談合島の石碑があります。

港に戻って、自分のおうちでゆっくり年を越すニャ

港の方まで降りてきたよ。ハートの形のアコウの樹や縁結びの石もあって、湯島にはおめでたいものもいっぱいなのニャ。改めておさんぽしたら、本当に湯島っていい場所だニャ~。砂浜でもうちょっと遊んだら、おうちに帰ることにしよう。年末年始はゆっくり過ごすつもりニャ。また来年もヨロシクおニャがいします!